ポイント!
  • フリーランス特有の不安材料を知っておくことは、活動上とても重要です。
  • とくに仕事や収入面では不安定になりやすいので、支出管理は徹底してください。
  • また「情報発信」や「ポートフォリオ」は、フリーランス活動には欠かせません。

トール

今回のテーマは『フリーランスの不安材料と解決する方法』について!

どうもー!トールです(@tooru_medemi

厚生労働省が推進する「働き方改革」や「コロナ禍のリモートワーク浸透」などによって、フリーランスという働き方を選択する人が増えてきました。

しかし、フリーランスにはいくつか「不安材料」が存在するもの現実。以下のものは、その代表例です。

  • 仕事や収入が安定しない
  • 営業だけに集中できない
  • 案件獲得に人間関係が影響する
  • 情報収集が常に必要になる
  • 勉強することを怠れない
  • 事務作業も負担になる
  • ローンが組みづらい

わたし自身フリーランスになってから、こうした不安材料について、あの手この手で解消するように努めています。

わたしの「フリーランス歴」2023.3 現在

ということで今回は、フリーランスで感じる不安材料と、それを解決する方法について解説していきます。

こちらの動画ではポイントを詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください(コメント・質問などお待ちしてます)。

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フリーランスの仕事は安定しない

フリーランスの仕事というのは「安定した働き方ではない」ということを覚えておきましょう。当然ながら「収入も不安定」になりやすいので、フリーランスとして働く限り不安との戦いは避けられません。

また、内閣官房によるフリーランス実態調査では、59%のフリーランスが「収入が少ない・収入が安定しない」と思っているというデータがあります。

【出典】内閣官房「フリーランス実態調査結果」

フリーランスになってから後悔しないためにも、できるだけ安定した生活が送れるように、あらかじめ戦略を立てておきましょう。

まずは「支出の管理」と「収入源の確保」の2つがポイントです。

毎月の支出額を管理しておく

フリーランスになると「保険料」や「税金」など、サラリーマンのときは給料から天引きされていたものを、自分で支払うことになります。

しかも、保険料や税金などの支払額は「前年の収入額」によって決まるため、フリーランスになった直後から請求されるケースもあるので注意しましょう。

以下のように、定期的な支払いが必要なものについて、あらかじめ把握しておくと良いです。

フリーランスの定期支払い項目(例)
  • 国民健康保険
  • 国民年金
  • 市県民税
  • 所得税
  • 生命保険
  • 通信費(スマホ、ネット)
  • 家賃・水道光熱費

これらの他にも、以前から支払い続けているローン、各種サブスクサービスなど、すべての支払いについて見直しが必要です。

必要最小限の支出額に抑えられるよう、少しでも無駄だと感じる支出はどんどんカットしていきましょう。

このように、支出の管理をしながら「定期的な収入源」を確保していきます。

最低「月10万」の収入源を確保しておく

毎月の支出額をおおよそ把握できたら、その支出額と同じくらいの「安定収入」を確保しましょう。安定収入とは、会社からの給料とか、アルバイトの時給などです。

また、最低でも「月10万円」くらいの安定収入があれば、精神的にゆとりを持ってフリーランスの仕事に打ち込めます。

わたし自身、フリーランスとして軌道に乗るまでは、以下のような働き方をしました。

  • 副業としてフリーランスをスタート
  • フリーランスをしながらアルバイト

もちろん「貯金を切り崩す」ことだけは絶対にやめましょう。預金残高が減っていくのを目の当たりにしていると、徐々に精神が病んできます。

フリーランスという働き方にこだわらず「安定した収入源を確保しつつフリーランス活動をする」と、精神的にも落ちついて取り組めるはずです。

フリーランスは営業だけに集中できない

フリーランスで仕事をしていくために、避けては通れない道が「営業活動」をすること。自分のスキルをどう売り込むか、これもフリーランには欠かせません。

ただ、フリーランスになると営業だけに集中することはできないので、いかにして効率よく仕事を受注していけるかがポイントです。

わたし自身、フリーランスになって自分を売り込もうとしたとき、とりわけ以下のことを痛感しました。

  • 営業だけに集中できない
  • はじめは信用されない

フリーランスになると全ての仕事を「自分一人」でやる必要があるから、営業だけに集中することは不可能。ですから「時間配分」とか「効率化」といった意識が大切です。

また、会社や組織などの肩書きがあるわけではないので、フリーランスの信用力は低くなります。それをカバーするため、戦略的に営業活動をしていきましょう

ポートフォリオをしっかり作ろう

フリーランスにとって、名刺代わりになるのが「ポートフォリオ」です。

ポートフォリオとは「自分の実績や作品をアピール」するもので、Webデザイナー、映像制作、アーティストなど、クリエイター関連のフリーランスがよく使います。

とはいえ、クリエイター系以外のフリーランスでもポートフォリオが求められるケースも増えていますから、フリーランスには必須となるでしょう。

ポートフォリオには以下の情報を記載しますが、必要に応じて情報の取捨選択をしてください。

ポートフォリオに載せたい情報
  • 名前あるいはビジネスネーム
  • 顔写真(できれば)
  • 連絡先(電話やメールなど)
  • 自分の発信媒体(SNS/ブログなど)
  • スキルや資格(仕事に必要なものだけ)
  • 過去の実績や経歴(より具体的だとベスト)
  • 自分が作った作品や携わった仕事(注力した点やエピソードも)etc

こういった情報を載せたポートフォリオは、紙媒体で作ってもいいですし、Web上に作っても構いません。フリーランスにおすすめは、WordPressでブログを作ってポートフォリオを載せておく方法です。

ポートフォリオをしっかり作っておくことで、少ない営業活動でも効率よく仕事を取れるようになるでしょう。

しかも、フリーランスが「自分のWebサイト」を持つことは、ポートフォリオ以外のことにも役立ちます。

積極的に「情報発信」をする

ポートフォリオを作成する以外にも、フリーランスが効率よく営業をするために、以下のことを意識しましょう。

  • 営業はインターネットにやってもらう
  • 仕事を紹介してもらえるように
  • 継続して仕事をもらえるように

こういったことが出来るようになると「営業にかける時間」が減らせるので、目の前の仕事に集中することができます。

営業の効率化を図るためにも「情報発信」は必要不可欠ですから、ブログ、SNS、YouTubeなどを使って、積極的に発信していきましょう。

その中でも、フリーランスにとっては「ブログ」を書くことがとても有益になるので、以下の目的を意識しながら運用していくと良いです。

ブログを書く目的
  • 情報発信(ノウハウやお役立ち情報)
  • ブランディング(評価を高める)
  • 集客/営業(仕事につなげる)
  • (ポートフォリオ作り)

フリーランスがブログを書く目的3つ

仕事に繋がるような情報発信を続けていけば、それを見ている人からの信頼性や評価も高くなっていくので、こちらから営業をしなくても仕事の依頼が来るようになります。

つまり「インターネットが営業してくれる」というわけです。

フリーランスの案件獲得には人間関係も影響する

フリーランスになると、今まで以上に「人との縁」や「人間関係」を大切にしなければなりません。仕事や案件獲得にも影響しますし、トラブルを未然に防ぐためにも大切なことです。

「フリーランス白書2022」の調査では、仕事獲得に関して以下のようなデータが発表されています。

仕事獲得に繋がった活動
  • 人脈(知人の紹介含む):65.9%
  • 過去・現在の取引先:58.3%
  • 自分自身の広告宣伝活動:26.2%
  • エージェントサービスの利用:21.5%
  • クラウドソーシング:15.3%

フリーランス白書2022仕事の調達経路

【出典】フリーランス白書2022

紹介される人物になろう

フリーランスとして活動していく上で、ぜひ意識しておきたいのが「紹介される人物になる」ことです。先ほどのデータにもあるように、人脈があると仕事に困ることはありません。

また、紹介されるフリーランサーになるには、以下のことを意識してください。

「紹介される人」になるために
  • 納期よりも早く仕事を完了する
  • 連絡や報告などは小まめにする
  • 予想を上回るクオリティにする
  • 複数の提案ができるようにする
  • 自分の得意なことを明確にする
  • 自分のできることだけを伝える
  • 不明点があればすぐに相談する

「紹介される=信用される」ということですから、あまり難しく考えず「相手から信用される行動」を心掛けましょう。それが一番の近道になります。

そして、紹介されるだけでなく「仕事の継続依頼」をもらうことも、フリーランスの不安解消には大切なポイントです。

御用達(ごようたし)を目指そう

継続して仕事を依頼してもらうには、信用されることも大切ですが、仕事の「クオリティ」も意識してください。最高品質のものを提供できれば、継続依頼をされる可能性は高くなります。

逆に、品質が今ひとつだと「次の依頼は来ない」と思いましょう。それくらい「品質」というのは大事な要素です。

Webライターという立場から「継続依頼されるポイント」についてまとめると、以下のことが挙がりました。

  • 品質を上げる
  • 成果を出す
  • 困ったら助ける

どのようなジャンルのフリーランスであっても「ご用達」を目指すことで、継続して仕事を依頼されるようになります。

ご用達とは、つまり、ライバルよりも頭一つ抜き出た存在になることです。

クライアントから「この人は他とはちょっとレベルが違うな」と思ってもらえるよう、仕事面でも人間面でもレベルアップをしていきましょう。

こちらの動画ではポイントを詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください(コメント・質問などお待ちしてます)。

情報収集をしないとフリーランスは仕事がなくなる

フリーランスになると、これまで以上に「情報のアンテナ」を立てておく必要があります。情報弱者のままだと、フリーランスは仕事になりません。

かといって、フリーランスには情報収集ばかりしている暇はありませんから、効率よく情報収集することが大切です。

効率的に情報収集をするには、たとえば以下のように、あらかじめ「ポイントを決めて」から調べましょう

  • 仕事に関連すること
  • スキルアップに役立つこと
  • 案件の募集に関すること
  • 社会情勢について

インターネット上にはあらゆる情報が存在していますから、SNSやYoTubeも活用しながら積極的に情報収集をしてください。

そして、情報に触れたあとは「アウトプット」を必ずしましょう。

情報収集するだけでなく「情報発信」を続けていくことで、仕事にも繋がっていきます。

フリーランスは勉強を怠れない

フリーランスにとって「スキルアップ」は、仕事を続けていく上での生命線です。しかも仕事をしながら、スキルアップを図らなければなりません。

また、フリーランスが勉強をする方法は、以下のことが中心になります。

スキルアップの方法
  • 独学:書籍やネットを使って学ぶ
  • プロ:スクールなどで現役プロに学ぶ
  • 実践:格安で仕事を受注して量をこなして学ぶ

独学だとマイペースで勉強できるメリットがありますが、無駄が多くなるというデメリットもあります。

スピード感を持ってスキルアップができれば、ライバルとの競争にも有利に働くので、効率よく勉強するということも意識しましょう

オンラインスクールだと短期間でスキルアップできる

Web系のフリーランスであれば「オンラインスクール」を利用して、短期間でスキルを磨くのも良策です。というのも、現役プロから学べるので、効率良くスキルが身につけられます

もちろん、それなりに費用がかかるという点には注意してください。

でも最近は「リーズナブルに学べる」サービスも増えてきたので、短期間でレベルアップしたい人にはお勧めです。

  • 好きな時間に、好きな場所で学べる
  • 現役のプロから最新スキルを学べる
  • 転職相談や仕事の受注方法を学べる

こういった「メリット」がWeb系のオンラインスクールにはあるので、まずは「無料体験」や「資料請求」をしてみるといいですよ。

フリーランスは事務作業も負担になる

フリーランスで仕事を受注できるようになると、それに伴って「事務処理」の作業が増えていきます。

たとえば、以下の作業などです。

  • 契約関係の書類
  • 税金関係の書類
  • 資料作成
  • 確定申告

確定申告などの税務関係については、税理士に依頼しても構いませんが費用がかかります。もちろん、自分自身で確定申告をしても構いません。

また、契約書などの手続きが面倒だと感じるときは、以下のような「クラウドソーシング」で仕事を受注しましょう(フリーランスは登録必須)。

おすすめクラウドソーシング

ちなみに、これらは「登録無料」ですから、ぜひ登録しておきましょう。

フリーランスはローンが組みづらい(信用がない)

フリーランスになると、収入面での信用はほとんどありません。そして、まとまったお金を必要とするときに大変さを痛感します。

たとえば、以下のようにローンを組みたいときなどは、ちょっと大変かもしれません。

  • 車のローンを組みたい
  • 住宅ローンを組みたい
  • 教育ローンを組みたい
  • 事業資金を調達したい

このように「高額ローンを組んだり」とか「事業資金を調達」したいとき、社会的信用が低いフリーランスだとローンを組むのが難しくなります

これからフリーランスになりたいと考えているなら、まずは会社を辞める前に「副業フリーランス」を経験すると良いです。

フリーランスになるとローンが組みにくくなるので、無駄な出費は減らして貯蓄を心掛けましょう。