- フリーランス特有の不安材料を知っておくことは、活動上とても重要です。
- とくに仕事や収入面では不安定になりやすいので、支出管理は徹底してください。
- また「情報発信」や「ポートフォリオ」は、フリーランス活動には欠かせません。
今回のテーマは『フリーランスの不安材料と解決する方法』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
厚生労働省が推進する「働き方改革」や「コロナ禍のリモートワーク浸透」などによって、フリーランスという働き方を選択する人が増えてきました。
しかし、フリーランスにはいくつか「不安材料」が存在するもの現実。以下のものは、その代表例です。
- 仕事や収入が安定しない
- 営業だけに集中できない
- 案件獲得に人間関係が影響する
- 情報収集が常に必要になる
- 勉強することを怠れない
- 事務作業も負担になる
- ローンが組みづらい
わたし自身フリーランスになってから、こうした不安材料について、あの手この手で解消するように努めています。
ということで今回は、フリーランスで感じる不安材料と、それを解決する方法について解説していきます。
こちらの動画ではポイントを詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください(コメント・質問などお待ちしてます)。
フリーランスの仕事は安定しない
フリーランスの仕事というのは「安定した働き方ではない」ということを覚えておきましょう。当然ながら「収入も不安定」になりやすいので、フリーランスとして働く限り不安との戦いは避けられません。
また、内閣官房によるフリーランス実態調査では、59%のフリーランスが「収入が少ない・収入が安定しない」と思っているというデータがあります。
フリーランスになってから後悔しないためにも、できるだけ安定した生活が送れるように、あらかじめ戦略を立てておきましょう。
まずは「支出の管理」と「収入源の確保」の2つがポイントです。
毎月の支出額を管理しておく
フリーランスになると「保険料」や「税金」など、サラリーマンのときは給料から天引きされていたものを、自分で支払うことになります。
しかも、保険料や税金などの支払額は「前年の収入額」によって決まるため、フリーランスになった直後から請求されるケースもあるので注意しましょう。
以下のように、定期的な支払いが必要なものについて、あらかじめ把握しておくと良いです。
- 国民健康保険
- 国民年金
- 市県民税
- 所得税
- 生命保険
- 通信費(スマホ、ネット)
- 家賃・水道光熱費
これらの他にも、以前から支払い続けているローン、各種サブスクサービスなど、すべての支払いについて見直しが必要です。
必要最小限の支出額に抑えられるよう、少しでも無駄だと感じる支出はどんどんカットしていきましょう。
このように、支出の管理をしながら「定期的な収入源」を確保していきます。
最低「月10万」の収入源を確保しておく
毎月の支出額をおおよそ把握できたら、その支出額と同じくらいの「安定収入」を確保しましょう。安定収入とは、会社からの給料とか、アルバイトの時給などです。
また、最低でも「月10万円」くらいの安定収入があれば、精神的にゆとりを持ってフリーランスの仕事に打ち込めます。
わたし自身、フリーランスとして軌道に乗るまでは、以下のような働き方をしました。
- 副業としてフリーランスをスタート
- フリーランスをしながらアルバイト
もちろん「貯金を切り崩す」ことだけは絶対にやめましょう。預金残高が減っていくのを目の当たりにしていると、徐々に精神が病んできます。
フリーランスという働き方にこだわらず「安定した収入源を確保しつつフリーランス活動をする」と、精神的にも落ちついて取り組めるはずです。
フリーランスは営業だけに集中できない
フリーランスで仕事をしていくために、避けては通れない道が「営業活動」をすること。自分のスキルをどう売り込むか、これもフリーランには欠かせません。
ただ、フリーランスになると営業だけに集中することはできないので、いかにして効率よく仕事を受注していけるかがポイントです。
わたし自身、フリーランスになって自分を売り込もうとしたとき、とりわけ以下のことを痛感しました。
- 営業だけに集中できない
- はじめは信用されない
フリーランスになると全ての仕事を「自分一人」でやる必要があるから、営業だけに集中することは不可能。ですから「時間配分」とか「効率化」といった意識が大切です。
また、会社や組織などの肩書きがあるわけではないので、フリーランスの信用力は低くなります。それをカバーするため、戦略的に営業活動をしていきましょう。
ポートフォリオをしっかり作ろう
フリーランスにとって、名刺代わりになるのが「ポートフォリオ」です。
ポートフォリオとは「自分の実績や作品をアピール」するもので、Webデザイナー、映像制作、アーティストなど、クリエイター関連のフリーランスがよく使います。
とはいえ、クリエイター系以外のフリーランスでもポートフォリオが求められるケースも増えていますから、フリーランスには必須となるでしょう。
ポートフォリオには以下の情報を記載しますが、必要に応じて情報の取捨選択をしてください。
- 名前あるいはビジネスネーム
- 顔写真(できれば)
- 連絡先(電話やメールなど)
- 自分の発信媒体(SNS/ブログなど)
- スキルや資格(仕事に必要なものだけ)
- 過去の実績や経歴(より具体的だとベスト)
- 自分が作った作品や携わった仕事(注力した点やエピソードも)etc
こういった情報を載せたポートフォリオは、紙媒体で作ってもいいですし、Web上に作っても構いません。フリーランスにおすすめは、WordPressでブログを作ってポートフォリオを載せておく方法です。
ポートフォリオをしっかり作っておくことで、少ない営業活動でも効率よく仕事を取れるようになるでしょう。
しかも、フリーランスが「自分のWebサイト」を持つことは、ポートフォリオ以外のことにも役立ちます。
積極的に「情報発信」をする
ポートフォリオを作成する以外にも、フリーランスが効率よく営業をするために、以下のことを意識しましょう。
- 営業はインターネットにやってもらう
- 仕事を紹介してもらえるように
- 継続して仕事をもらえるように
こういったことが出来るようになると「営業にかける時間」が減らせるので、目の前の仕事に集中することができます。
営業の効率化を図るためにも「情報発信」は必要不可欠ですから、ブログ、SNS、YouTubeなどを使って、積極的に発信していきましょう。
その中でも、フリーランスにとっては「ブログ」を書くことがとても有益になるので、以下の目的を意識しながら運用していくと良いです。
- 情報発信(ノウハウやお役立ち情報)
- ブランディング(評価を高める)
- 集客/営業(仕事につなげる)
- (ポートフォリオ作り)
仕事に繋がるような情報発信を続けていけば、それを見ている人からの信頼性や評価も高くなっていくので、こちらから営業をしなくても仕事の依頼が来るようになります。
つまり「インターネットが営業してくれる」というわけです。
フリーランスの案件獲得には人間関係も影響する
フリーランスになると、今まで以上に「人との縁」や「人間関係」を大切にしなければなりません。仕事や案件獲得にも影響しますし、トラブルを未然に防ぐためにも大切なことです。
「フリーランス白書2022」の調査では、仕事獲得に関して以下のようなデータが発表されています。
- 人脈(知人の紹介含む):65.9%
- 過去・現在の取引先:58.3%
- 自分自身の広告宣伝活動:26.2%
- エージェントサービスの利用:21.5%
- クラウドソーシング:15.3%
【出典】フリーランス白書2022
紹介される人物になろう
フリーランスとして活動していく上で、ぜひ意識しておきたいのが「紹介される人物になる」ことです。先ほどのデータにもあるように、人脈があると仕事に困ることはありません。
また、紹介されるフリーランサーになるには、以下のことを意識してください。
- 納期よりも早く仕事を完了する
- 連絡や報告などは小まめにする
- 予想を上回るクオリティにする
- 複数の提案ができるようにする
- 自分の得意なことを明確にする
- 自分のできることだけを伝える
- 不明点があればすぐに相談する
「紹介される=信用される」ということですから、あまり難しく考えず「相手から信用される行動」を心掛けましょう。それが一番の近道になります。
そして、紹介されるだけでなく「仕事の継続依頼」をもらうことも、フリーランスの不安解消には大切なポイントです。
御用達(ごようたし)を目指そう
継続して仕事を依頼してもらうには、信用されることも大切ですが、仕事の「クオリティ」も意識してください。最高品質のものを提供できれば、継続依頼をされる可能性は高くなります。
逆に、品質が今ひとつだと「次の依頼は来ない」と思いましょう。それくらい「品質」というのは大事な要素です。
Webライターという立場から「継続依頼されるポイント」についてまとめると、以下のことが挙がりました。
- 品質を上げる
- 成果を出す
- 困ったら助ける
どのようなジャンルのフリーランスであっても「ご用達」を目指すことで、継続して仕事を依頼されるようになります。
ご用達とは、つまり、ライバルよりも頭一つ抜き出た存在になることです。
クライアントから「この人は他とはちょっとレベルが違うな」と思ってもらえるよう、仕事面でも人間面でもレベルアップをしていきましょう。
こちらの動画ではポイントを詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください(コメント・質問などお待ちしてます)。
情報収集をしないとフリーランスは仕事がなくなる
フリーランスになると、これまで以上に「情報のアンテナ」を立てておく必要があります。情報弱者のままだと、フリーランスは仕事になりません。
かといって、フリーランスには情報収集ばかりしている暇はありませんから、効率よく情報収集することが大切です。
効率的に情報収集をするには、たとえば以下のように、あらかじめ「ポイントを決めて」から調べましょう。
- 仕事に関連すること
- スキルアップに役立つこと
- 案件の募集に関すること
- 社会情勢について
インターネット上にはあらゆる情報が存在していますから、SNSやYoTubeも活用しながら積極的に情報収集をしてください。
そして、情報に触れたあとは「アウトプット」を必ずしましょう。
情報収集するだけでなく「情報発信」を続けていくことで、仕事にも繋がっていきます。
フリーランスは勉強を怠れない
フリーランスにとって「スキルアップ」は、仕事を続けていく上での生命線です。しかも仕事をしながら、スキルアップを図らなければなりません。
また、フリーランスが勉強をする方法は、以下のことが中心になります。
- 独学:書籍やネットを使って学ぶ
- プロ:スクールなどで現役プロに学ぶ
- 実践:格安で仕事を受注して量をこなして学ぶ
独学だとマイペースで勉強できるメリットがありますが、無駄が多くなるというデメリットもあります。
スピード感を持ってスキルアップができれば、ライバルとの競争にも有利に働くので、効率よく勉強するということも意識しましょう。
オンラインスクールだと短期間でスキルアップできる
Web系のフリーランスであれば「オンラインスクール」を利用して、短期間でスキルを磨くのも良策です。というのも、現役プロから学べるので、効率良くスキルが身につけられます。
もちろん、それなりに費用がかかるという点には注意してください。
でも最近は「リーズナブルに学べる」サービスも増えてきたので、短期間でレベルアップしたい人にはお勧めです。
- 好きな時間に、好きな場所で学べる
- 現役のプロから最新スキルを学べる
- 転職相談や仕事の受注方法を学べる
こういった「メリット」がWeb系のオンラインスクールにはあるので、まずは「無料体験」や「資料請求」をしてみるといいですよ。
フリーランスは事務作業も負担になる
フリーランスで仕事を受注できるようになると、それに伴って「事務処理」の作業が増えていきます。
たとえば、以下の作業などです。
- 契約関係の書類
- 税金関係の書類
- 資料作成
- 確定申告
確定申告などの税務関係については、税理士に依頼しても構いませんが費用がかかります。もちろん、自分自身で確定申告をしても構いません。
また、契約書などの手続きが面倒だと感じるときは、以下のような「クラウドソーシング」で仕事を受注しましょう(フリーランスは登録必須)。
ちなみに、これらは「登録無料」ですから、ぜひ登録しておきましょう。
フリーランスはローンが組みづらい(信用がない)
フリーランスになると、収入面での信用はほとんどありません。そして、まとまったお金を必要とするときに大変さを痛感します。
たとえば、以下のようにローンを組みたいときなどは、ちょっと大変かもしれません。
- 車のローンを組みたい
- 住宅ローンを組みたい
- 教育ローンを組みたい
- 事業資金を調達したい
このように「高額ローンを組んだり」とか「事業資金を調達」したいとき、社会的信用が低いフリーランスだとローンを組むのが難しくなります。
これからフリーランスになりたいと考えているなら、まずは会社を辞める前に「副業フリーランス」を経験すると良いです。
フリーランスになるとローンが組みにくくなるので、無駄な出費は減らして貯蓄を心掛けましょう。