- SDS法とは「短く端的に伝えられる」文章の書き方です。
- SDS法は「SNS投稿文」や「自己紹介」や「短いスピーチ」などに適しています。
- PREP法もSDS法も基本的な「文章の流れは一緒」で、短文にはSDS法を使いましょう。
今回のテーマは『自己紹介やスピーチにも使える「SDS法」』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
わたしの周りにも「SNSの投稿文が上手く書けない」とか「1分間スピーチが苦手」で悩んでるっていう人、意外にも結構多いんですよね。
実はこれ、過去のわたしにも思い当たる節があって、子どもの頃から伝えたいことを「短く端的にまとめる」ことがとにかく苦手でした。
それでも、相手に伝わる「文章の書き方」を覚えていくごとに、だんだんと「文章を書くことで飯が食える」になったので、いわゆる「伝え方」ってホント大切だなと実感しています。
- Webライター歴:約6年(2017.4〜)
- 主な活動:代行ライティング、ブログ運営など
- 執筆経験:ショッピング、接骨院、人材派遣、ソフトウェア、アプリ、VODなど
- 執筆本数:1,000記事以上
そこで今回は、TwitterなどのSNS投稿文や、1分間スピーチなど、少ない文字数や時間で「相手に分かりやすく伝えたい」ときに役立つ「SDS法」について解説していきます。
実際に、この「SDS法」を使って書いたツイートも紹介しながら、短い文を書くときのコツなどもお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
SDS法とは「短文で分かりやすい」文章のテンプレ
SDS法とは「3つの構成要素」からなる文章の書き方で、文章を「短くまとめたい」ときによく使われるライティングの型です。
また、このSDS法を使った文章は、読み手にとって「記憶に残りやすい」のと「理解しやすい」という特徴があり、SNSにも活用することができます。
- 伝えたいことの要約(Summary)
- 詳しい内容やデータ(Details/reason)
- まとめ(Summary)
これが「SDS法」による文章の流れで、簡単な例文だと以下の感じになります(具体例は後述)。
- S:自己紹介って短くまとめるのが理想
- D:長くても3分以内じゃないと、聞いてる人は飽きてくる
- S:飽きさせない自己紹介は1分がベスト
こんな感じで短くまとめつつ、繰り返し「言いたいことを強調」しているので、相手にもこちらの主旨が伝わりやすいです。ですから、SDS法は「SNSに投稿するような短い文章」あるいは「自己紹介」や「短いスピーチ」などにも使えます。
ちなみに、以下のツイートは「SDS法」を使って書きました。
ツイート文の書き方に困ったら、短文に便利な「SDS法」を使うといい。
「要約→内容→まとめ」という簡単な流れだけど、相手に伝わりやすいというのがSDS法を使うメリット。だから、140字制限のTwitterとは相性が良い。
分かりやすくツイートしたいときは、SDS法を使いましょう。— とーる⚔ブロガー&YouTuber (@tooru_medemi) June 14, 2021
- ツイート文の書き方に困ったら、短文に便利な「SDS法」を使うといい(要約)
- 「要約→内容→まとめ」という簡単な流れだけど、相手に伝わりやすいというのがSDS法を使うメリット。だから、140字制限のTwitterとは相性が良い(詳しい内容)
- 分かりやすくツイートしたいときは、SDS法を使いましょう(まとめ)
上記のツイートでは「SDS法」について、視点を変えながら「繰り返し」説明していて、要するに「表現を変えながら3回説明している」ということです。
このように、自分の言いたいことを3回も繰り返して伝えるので、相手の印象にも残りやすく、かつ分かりやすい内容になります。
そして、この「繰り返し表現」こそ「SDS法」を使うときのキーポイントであり、短い文章でも「分かりやすく印象に残せる」秘訣です。
SDS法は「自己紹介」や「スピーチ」の原稿にも使える
「SDS法」最大のメリットは、伝えたいことを「短くまとめられる」ことなので、日常の様々な場面でも使われることが多く、たとえば「ネットニュースの記事」や「短いニュースの原稿」にもSDS法が使われています。
他にも、以下のような場面でも「SDS法」を活用することが可能です。
- SNSの投稿文
- 自己紹介
- スピーチ
先ほども紹介しましたが、短い文章で伝える「SNSの投稿」には最適の方法ですし、短時間で自分の言いたいことを伝えたい「自己紹介」や「スピーチ」などでも効果を発揮できます。
とはいえ、自己紹介やスピーチなどの話す場面では、なかなか簡単に使えるようにはならないので、やっぱり「日頃の会話」から意識しておくことが大切。
たまに、友だちの中にも「話し上手だなあ」っていう人いますよね、そういう人って日常会話の中でも「無意識にSDS法を使っている」ことが多いんですよ。
- 伝えたいことの要約(Summary)
- 詳しい内容やデータ(Details/reason)
- まとめ(Summary)
ポイントは、伝えたいことを「あらゆる角度から3回書く、3回話す」ことです。
Step1.伝えたいことの要約(Summary)
まず最初に、自分が「一番言いたいこと」を、短く端的に伝えていきましょう。
というのも、この冒頭部分で「読者の興味を引いておく」ことがとても大切なので、回りくどい表現は厳禁です。
- しっかりと言い切る
- 伝えたいことは1つだけ
- できるだけ短くまとめる
こういったことを意識するだけで、相手の印象に残りやすかったり、相手に興味を持ってもらえるので、ぜひ試してみてください。
- 相手に伝わりやすい文章の書き方に「SDS法」があります
- シャキシャキ食感を楽しめるこのキャベツは「産地直送」です
さらに、ここから「冒頭文を補足」していきます。
Step2.詳しい内容やデータ(Details/reason)
冒頭文を短くまとめたので、さらに理解を深めてもらうために「内容の補足」をしていきます。
もちろん、ここでも「できるだけ端的に」ということを意識して、分かりやすい文章になるよう心がけましょう。
- なぜなら〜、その理由は〜、などの言葉を使う
- 数値やデータなど「分かりやすい指標」を使う
- 相手がイメージしやすいよう「具体的」を使う
これらのテクニックを使うことで、冒頭部分の内容を「深く掘り下げる」ことができ、さらに相手により伝わりやすくなります。
- なぜなら、短い文章の中で一番伝えたいことを「3回」繰り返すので、SDS法は相手に伝わりやすいです
- 畑で採れたキャベツを「1時間以内に産地から直送」してもらうので、新鮮な味わいと食感が楽しめます
そして、ここから「まとめ」へと繋げていきます。
Step3.まとめ(Summary)
最後に「まとめ」として、自分が一番言いたいことを、もう一度伝えましょう。
そして、ここで押しが弱くなると「文章全体が軽く」感じられてしまうので、短い言葉でしっかり締めてください。
- だから〜、つまり〜、結果〜、という言葉を使う
- 一番言いたいことを、再度しっかりと伝える
- 「ベネフィット」が伝わる文章にする
読んだ相手に「何らかの行動を起こしてもらいたい」ときは、いわゆる「ベネフィット」を感じてもらえる文章にすると効果的です。
このベネフィットとは簡単にいうと、主観的に感じる「満足感」とか「お得感」といったもので、相手の感情に訴えかけるために重要なポイント。
- インパクトを残したいなら「SDS法」を使いましょう
- 果物のような瑞々しい食感のキャベツを、ぜひご賞味ください
とくに、自己紹介やスピーチといったときは「冒頭」と「まとめ」で、いかに相手の記憶に残すかがポイントになるので、最後の部分でも「言いたいこと」をしっかり伝えるようにしましょう。
そして、SNSの投稿文なども「最後の一行」がしっかりしているほど、見てくれた人からの反応は高くなります。
また、先ほど紹介したベネフィットについては『セールスライティング7つの型』で詳しく解説しています。また売れる文章を書くときに重要な「避けたい欲」についても解説しているので、よければ参考にしてください(SDS法以外の型も紹介しています)。
SDS法を使った文章(具体例)
それでは、ここからは「SDS法を使った文章の具体例」を挙げていきたいと思います。
その前に、SDS法則の特徴を、もう一度おさらいしておきましょう。
【Summary:伝えたいことの要約】
- いま「自分が一番伝えたいこと」を端的に
- いかに「読者の興味を引けるか」がポイント
【Details/Reason:詳細やデータ】
- 冒頭の一文を捕捉するように、さらに深掘りしていく
- 数値やデータなど客観的な指標を使ったり、具体的を挙げると分かりやすい
【Summary:まとめ】
- 自分の言いたいことを、再度しっかりと伝える
- 相手に行動してもらいたいときは「ベネフィット」を交えて伝える
ここでは具体例として、以下の感じで「フリーランス」というテーマについて、SDS法で文章を書いてみました。
副業でもいいから「フリーランス」として働く経験をしたいなら、今すぐ始めたほうがいいです(要約)。
なぜなら、今のフリーランス人口は「約1,000万人」で、労働人口の「15%」程度でしかないんですが、これが「2030年以降」になると「労働人口の50%」がフリーランスという働き方をすると予想されています(詳細/データ)。
つまり、フリーランス戦国時代になって苦しむ前に、今すぐフリーランスとしての経験を積みましょう(まとめ)。
たとえば、SNSの投稿文として使うなら「もっと短くまとめる」と良いですし、メルマガ配信に使うなら「もっと内容を詳しく」したり「箇条書き」などを使って分かりやすくするのもありです。
- 1分くらいの長さなら、文字数は「300字」程度にしておく
- 1文1文のあいだに、しっかりと「間」を取ると伝わりやすい
全体的な文章の流れとしては、ライティングの基本型でもある「PREP法」と似ているんですが、より短くまとめたいときは「SDS法」を使うと良いです。
SDS法のような短めのライティングテクニックも知っておくと、Webライティングに幅が出ますよ。
SDS法はPREP法よりも端的に伝えたいときに使おう
今回紹介した「SDS法」は「PREP法」とともに、ライティングテクニックの基本型でもあり、伝わる文章を書くときのベースになるものです。
ですから、どうやって文章を書こうか迷ったら、この2つの方法を使ってみてください。
- SDS法|SNS、メルマガ、自己紹介、短いスピーチ etc
- PREP法|ブログ、メルマガ、プレゼン、ビジネス文書 etc
このように、文章を書く場面によって「SDS法」と「PREP法」を使い分けると良くて、基本的な文章の流れはどちらも同じです。
- 結論・要点(Point)
- その理由(Reason)
- 具体例・データ(Example)
- 再結論・まとめ(Point)
PREP法を使うと文章が長くなりがちなので、SNSなど「短く端的に伝えたい」ときには、SDS法を使うといいです。また、SDS法は「短めのスピーチ」の原稿にも使えるので、話し方とミックスさせれば伝えるスキルがレベルアップします。
ということで今回は、短くまとめて伝える「SDS法」について解説してきました。この「SDS法」を使えば、相手の記憶にも残りやすく、伝わりやすい文章に仕上がるので、ぜひ使ってみてくださいね。
SDS以外のライティングテクニックについては『セールスライティングで売れる文章を書く方法』でまとめて紹介しているので、よければ参考にしてください。
最後になりますが、もっと伝わる文章を書きたい、表現方法を増やしたいときは、以下のライティング講座で勉強してみましょう。
- あなたのライターキャリア講座
|ライティング専門会社の講座。プロによる添削もあり。本格的に学びたいならココでOK。
- web+ Media School|ライティングを学びながら記事を書いて報酬をもらえる。プロによる添削あり。まずは資料をダウンロード。
- SHElikes(シーライクス)|女性専用のスクール。デザインやマーケティングも合わせて学びたい人向け。
- 通信講座たのまな|Webライティング労務士の資格を目指せる講座。リーズナブルな料金。