- QUESTの法則は「ブロガー」や「Webライター」が覚えておきたいライティングテクニック。
- なぜかというと「検索ユーザー」との相性が良い文章の書き方だから。
- すでに「自分の悩みを理解できている」読者には、QUESTの法則を使いましょう。
今回のテーマは『ブロガー・Webライターなら習得必須のQUESTの法則』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
自分の商品やサービスを販売したり、アフィリエイトをするとき、今回紹介する「QUESTの法則」を意識しながら文章を書いています。
それくらい「QUESTの法則」というのは、ブロガーやWebライターにとって重宝するライティングテクニックですから、とっととマスターしておきましょう!
- Webライター歴:約6年(2017.4〜)
- 主な活動:代行ライティング、ブログ運営など
- 執筆経験:ショッピング、接骨院、人材派遣、ソフトウェア、アプリ、VODなど
- 執筆本数:1,000記事以上
この「QUESTの法則」を使うようになってから、文章の力だけでも「売り上げ」を伸ばすことができています。
ということで今回は、Webライターやブロガーに必須のライティングテクニック「QUESTの法則」について解説していくので、セールスするときに活用してみてください。
QUESTの法則は「セールスコピー」の基本型
QUESTの法則とは「5つの要素」から構成される文章の書き方で、すでに自分の悩みを理解していて「解決策(商品やサービス)」を探している人に対して、かなりの効果を期待できます。
ですから、自分で情報を探す「インターネット検索」との相性は、とてもいいです。
- 対象の絞り込み(Quality)
- 悩み理解と共感(Understand)
- 解決方法の教示(Educate)
- 感情を刺激(Stimulate)
- 見込み客を顧客化(Transition)
これが「QUESTの法則」による文章の流れで、簡単な例文だと以下の感じになります(具体例は後述)。
- Q:子どもの夜泣きに困ってませんか
- U:夜中に起こされると翌日に響きますよね
- E:プロジェクター付きの寝かしつけグッズがあります
- S:これを使うと夜泣きも一切なく毎日快眠です
- T:今なら30%オフで買えます
こんな感じで、ターゲットを絞ってセールスができるので、ランディングページやセールスレターだけでなく「ブログ」や「ホームページ」での販売にも応用できます。
- YouTubeでまったく稼げないから稼ぎ方が知りたい(絞り込み)
- 「稼げるわけね〜だろ」って気持ちよく分かります(共感)
- リサーチを徹底的にやれば、YouTubeでも稼げます(解決策の教示)
- YouTubeで活躍すれば、もっと「収入源」も増えていきます(刺激)
- いまなら「作業用チェックシート」が特典として付いてきます(顧客化)
このように、自分の悩みがはっきりしている相手にセールスを展開していくので、インターネットで「検索しながら解決策を探している」人に対しても効果的です。
つまり、悩みを解決できる商品やサービスが「とにかく欲しい」と思っている人へ、的確にアピールできるかがポイントになります。
商品やサービスの「ベネフィット」が重要ポイント
QUESTの法則では、商品やサービスのメリットだけでなく「ベネフィット」を全面に出しながら、相手の「購買意欲」を高めていくのが、最も重要なポイント。
というのも、悩みを理解した上で「あとは解決策が欲しい」と思っている読者にとっては、メリットを伝えるだけではパンチに欠けるからです。
- 商品やサービスから得られる恩恵・満足感
- 客観的ではなく「主観的」な意見とか感想
よく「メリットの先にある明るい未来」と表現されるベネフィットですが、あまり難しく考えず「得したこと」とか「良かったこと」を、自分目線で伝えましょう。
たとえば「このフライパンにしてから、油汚れを洗うストレスが減った」とか「この婚活アプリを始めてから、たった3ヶ月でハイスペック男子と結婚できた」など、主観的な意見でOKです。
そして、QUESTの法則をより効果的にするため、以下の段階のときにベネフィットを盛り込んでいってください。
- 見込み客を「絞り込む」段階
- 見込み客を「刺激する」段階
これらの段階のときに「読者の感情」が大きく動きやすいので、しっかりとベネフィットも交えながら伝えるといいです。
それでは、段階ごとのポイントを、詳しく見ていきましょう。
第1段階:見込み客として「絞り込み」
まず、見込み客として「絞り込み」をしていくときのポイントは、読者に「自分事(自分だけに書かれたもの)」だと思わせられるかです。
ですから、ターゲットをしっかり決めて「伝えたいことを簡潔に」表現していきましょう。
- パッと見で興味を引くフレーズを載せる
- メリットではなくベネフィットを伝える
- 悩みが解決できたときの思いを表現する
- 読者がいま持っている悩みを再確認する
- 内容は簡潔にして伝えたいことは1つに
もしも、この段階で興味を持ってもらえなかったら、すぐにページを閉じられてしまいます。
なので、たとえ冒頭部分であっても「ベネフィット」を伝えることが大切で、読者に「この先も読んでみたい」と思ってもらえるかが勝負です。
第2段階:悩みに「共感」していく
読者の絞り込みをしたら、次は信頼関係を高めていくために、悩みへの「共感」を示していきましょう。
このとき、読者が抱いているであろう悩みを伝えることで、この人は「分かってくれているんだ」という好意が生まれます。
- ストーリー形式(体験談・経験談)
- 箇条書き(読者が持ってそうな悩み)
より効果的なのは、自分が経験したことや体験したことを「ストーリー仕立て」で伝える方法で、これだと「親近感」を抱いてもらえて、読者を引き込むことができます。
ですから、実体験を伝えるときは「ストーリー形式」にするといいです。
「かつては、わたしも〇〇で悩んでて・・・だから不安な気持ちは痛いくらい分かります。しかも・・・」
一方で、悩んでいるであろうことを「箇条書き」にするメリットは、その中のどれか1つに読者が反応してくれれば、先を読もうと思ってくれることです。
「そうそう!これこれ!」とか「ホント、そうなんだよね」など、自分が悩んでいることを見つけると、読者は好意を寄せてくれます。
- どうしても〇〇ができない・・・
- △△する方法がわからない・・・
- いつか□□をやってみたい・・・
ここで大切なのは、悩みを「誇大に表現」しないことであり、できるだけ読者の悩みに寄り添った表現をしましょう。
さらに、共感を得ながら「問題の深刻さ」も伝えることが大切で、このまま放置しておくと深刻なことになると指摘しておきます。
そうすることで、解決策を提示したときに、より興味を持ってくれるからです。
第3段階:解決策として「商品やサービス」を伝える
読者との距離感が縮まったところで、悩みの解決策となる「商品やサービス」を提示していきます。
ここでは、商品やサービスの「特徴」や「メリット」について説明していき、他のモノに比べて優れているということを丁寧に伝えていきましょう。
- 数値やデータなど「客観的証拠」を提示する
- 無料サンプルなどあれば、実際に使ってもらう
- 自ら使ってみた「体験談」や「経験談」を伝える
- 第三者の口コミや感想、推薦文などを紹介する etc
こういったことを積み重ねていきながら、商品やサービスに対する「信用度を高めていく」ことが大切で、いわゆる読者の「買わない理由」を潰していくのが目的です。
また、口コミや推薦文などは「なるべく後半に載せる」ようにすると、商品やサービスの胡散臭さが抑えられます。
そして、ここではまだ「セールスはしない」でください。
第4段階:ベネフィットを伝え「購買意欲」を刺激
商品やサービスの特徴やメリットを伝えたら、さらに「ベネフィット」を交えつつ、読者の「購買意欲」を徹底的に刺激していきます。
そして、このパートが一番重要になってくるので、焦らずじっくり時間をかけて伝えましょう。
前述した「ベネフィット」をおさらいしておくと、以下のとおりです。
- 商品やサービスから得られる恩恵・満足感
- 客観的ではなく「主観的」な意見とか感想
ここで大切になってくるのが、ただ単にベネフィットを羅列するのではなく、商品やサービスの「特徴やメリットに絡めながら」伝えることです。
そうすることで、商品やサービスに対する「客観的な説明」と「主観的な主張」が相まって、読者の感情はガンガン刺激されていきます。
- 「8K」という超高画質なら、ガチガチにリアルな臨場感でスポーツ観戦を楽しめます
- 1杯あたり「80円」なので、節約できたお金で「月に1回」はママ友とランチも!
このように、メリットとベネフィットを組み合わせて、箇条書きで伝えてもOKです。
その他にも、次のような方法を用いながら、読者の「購買意欲」を刺激していきましょう。
- ベネフィットをガンガン伝える
- 「特典」とか「保証」を付ける
- 「数量限定」や「人数限定」にする(希少性)
- もし買わなかったら「どれだけ損するか」を伝える
人はとにかく「損をしたくない」という、いわゆる「避けたい欲」を刺激されると行動しやすくなります。
ですから、もし買わなかったとしたら「どれだけ損するか」ということを、必ず伝えるようにしましょう(煽りすぎないように)。
この「避けたい欲」とか「ベネフィット」については『セールスライティングで売れる文章を書く方法』でも解説しているので、よければ参考にしてください(QUESTの法則以外の型も紹介しています)。
第5段階:見込み客に「行動」を促す
ここまで来たら、あとは「読者の背中を押す」だけなので、より読者の「気持ちに寄り添って」伝えましょう。
以下のポイントを意識するだけで、商品やサービスの「購入率」はアップしていきます。
- 商品やサービスを「すでに使っている」ように感じる表現
- 「定価」と「値引き価格」の両方を表示してお得感を出す
- ここまでの内容を「簡単にまとめて」再度アピールをする
- 購入や申し込みまでの手続き、よくある質問などを載せる
- 「限定特典」や「返金保証」など、より強力なものを提示
- 追伸で「一番伝えたいこと」や「最重要ポイント」を書く
すでに「商品やサービスを使っているような表現」とは、たとえばこんな感じです。
- 開封した途端に「芳醇な香り」が脳内を刺激してきます
- 読んでるだけで「YouTubeで稼げる方法」が見つかります
- この婚活サービスを利用しているときは「モテすぎ」に注意です
そして、購入率をアップする方法の中でも「価格表示」と「特典・保証」はとても重要なので、積極的にアピールしておきましょう。
さらに、購入とか申し込みの「手続きが複雑」なときは、あらかじめ「やり方を解説」しておくことで、読者は安心してクリックすることができます。
その業界における「インフルエンサー」や「権威者」からの推薦文があれば、追伸として載せるのもありです。
QUESTの法則を使った文章(具体例)
それでは、ここからは「QUESTの法則を使った文章の具体例」を挙げていきたいと思います。
その前に、QUESTの法則の特徴を、もう一度おさらいしておきましょう。
【Quality:絞り込み】
- 読者に「自分事」だと感じてもらう
- 伝えたいことだけを簡潔に
【Understand:理解と共感】
- 「ストーリー形式」か「箇条書き」で、悩みへの共感を
- 悩みを放置することの「危険性」も伝える
【Educate:解決策の提示】
- 商品やサービスの「特徴」や「メリット」を紹介
- この段階ではまだ「セールスはしない」ようにする
【Stimulate:購買意欲の刺激】
- ベネフィットを伝えつつ、購買意欲を刺激する
- 同時に「避けたい欲」も刺激しておく
【Transition:顧客化】
- 「割引価格」や「限定特典」などを提示する
- 「手続き方法」や「よくある質問」も載せておく
ここでは具体例として、以下の感じで「ブログのサーバー選び」というテーマについて、QUESTの法則で文章を書いてみました。
「ブログはサーバー選びが重要!」
セキュリティが不安、表示スピードを速くしたい、レンタル費用を抑えたいなど、ブログのサーバー選びって意外と大変(絞り込み)。
わたしもブログを始めるにあたり、サーバー選びにとても時間がかかって大変でしたし、よくよく調べてみると「一択でOK!」というサーバーが見つかりました。
適当にサーバーを選んでしまうと、ブログで成果は出せないし、ブログがめちゃくちゃになってしまうから要注意(共感・親近感)。
ということで、ブログで利用するサーバーは「エックスサーバー」を選んでおけば間違いないです。
- 国内シェアNo.1(17年の実績)
- サーバー速度は国内No.1
- 自動でバックアップ
- 不正アクセスからの保護
- ワードプレス簡単インストール
- 24時間365日のサポート etc
とくに、サーバーで大切な「データの自動バックアップ&復元」が無料でできる、数少ない貴重なサーバーです(解決策の提示)。
エックスサーバーを利用してから、ブログのアクセスが伸びてきたし、セキュリティ面で悩むこともなくなったし、困った時はすぐサポートに頼れるから大満足してます。
しかも、今なら「初期費用0円」と「無料ドメイン付き」だから、お得でしかありません。
このエックスサーバーを選んでおかないと、ブログで成果を出すのが一歩遠のいてしまうでしょう(購買意欲の刺激)。
契約した直後から「ブログは安全に守られ」さらに「表示スピードも速く」なります。
サーバーの移行手続きも超簡単ですから、サーバー乗り換えも問題なし!
月額「1,100円」から利用できて、一括払いだと月額あたり「990円」です(顧客化)。
本来なら、もっと「長い文章」で商品やサービスを紹介していくんですが、今回の例文については短くまとめて紹介しました。QUESTの法則を使うときは「画像」とか「図表」なども取り入れると説得力が増すので、ぜひ試してみてください。
『YouTubeで収益化していく「7つ」のコツ』もQUESTの法則を使って書かれているので、導入の無料部分だけでも参考にしてみてください。
「ブログ」や「ホームページ」にも効果的
セールスライティングとして使われる「QUESTの法則」ですが、特徴としては「すでに自分の悩みを理解している」人たちをターゲットにすること。
ですから、悩みの解決策を「検索して探す」という人たちに対しても、やはり相性が良いんです。
つまり、商品やサービスを「ブログ」とか「ホームページ」で売りたいときでも、このQUESTの法則を使えば効果があります。
- 検索=解決策を探している
- 解決策を探す=悩みや問題を理解している
このように、検索というのは「解決策を見つける」ための行動であり、解決策を探すということは「悩みや問題自体は理解している」ということ。
ですから、商品やサービスの販売に関わる「ブロガー」や「Webライター」にとっては、今回解説しているQUESTの法則こそ「覚えておきたい」ライティングテクニックです。
QUEST以外のライティングテクニックについても『セールスライティング7つの型』でまとめて紹介しているので、よければ参考にしてください。
最後になりますが、ブログでの収益、アフィリエイトの収益を伸ばしたい人は、以下のライティング講座でプロに学ぶのもありです。
- あなたのライターキャリア講座|ライティング専門会社の講座。プロによる添削もあり。本格的に学びたいならココでOK。
- web+ Media School|ライティングを学びながら記事を書いて報酬をもらえる。プロによる添削あり。まずは資料をダウンロード。
- SHElikes(シーライクス)|女性専用のスクール。デザインやマーケティングも合わせて学びたい人向け。
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