- フリーランスが仕事を取るには「信頼」や「信用」は欠かせないポイント
- 仕事の取り方としては「人脈」や「営業活動」以外にもいくつが方法がある
- フリーランスの仕事探しはエージェントサービスやクラウドソーシングが便利
今回のテーマは『フリーランスの仕事の取り方/探し方』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
フリーランスにとって「仕事の取り方」というのは、自身のスキルを活かして、自由な働き方を実現するために、とても重要なことです。
しかし、新たな案件を見つけ、自身のスキルをアピールし、クライアントとの信頼関係を築くための「具体的な手順や戦略」がわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスの仕事の取り方、仕事の探し方について「具体的な方法」を示しながら解説します。フリーランス初心者、仕事が取れないフリーランスの人は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスの「仕事の取り方」とは
フリーランスが「仕事の取り方」を理解することは、安定した収入を得るためにとても重要です。
また、フリーランスとして活動していくには、自己責任で仕事を見つけ、クライアントと契約を結ぶ必要があります。そのためには、仕事の取り方について理解して、それを適切に実践できることがポイントです。
ちなみに、フリーランス白書2023によると、人脈やネットによる仕事の取り方が一般的となっています。
図の左側は「直近1年間で仕事獲得につながった経路」のアンケート結果です。具体的な方法と数値は、以下のとおり。
- 人脈(知人の紹介含む):70.6%
- 過去/現在の取引先:64.7%
- 自分自身の広告宣伝活動:31.6%
- エージェントサービスの利用:25.8%
- クラウドソーシング:18.8%
さらに、図の右側は「最も収入が得られる仕事獲得の経路」についてです。こちらも、具体的な数値は以下のとおり。
- 人脈(知人の紹介含む):33.6%
- 過去/現在の取引先:33.5%
- 自分自身の広告宣伝活動:12.4%
- エージェントサービスの利用:9.2%
- クラウドソーシング:4.6%
これらのアンケート結果を踏まえると、人脈や取引先という経路からの仕事獲得ができれば、フリーランスとしての収入安定につながるでしょう。
しかし、人脈や取引先と「つながりが無い」フリーランスの方も多いと思います(わたし自身もそうでした)。
この記事では、人脈や取引先以外の「仕事の取り方」についても解説しますので、フリーランス初心者の方はぜひ参考にしてください。
フリーランスが仕事を取る上で大切なこと
仕事を取る具体的な方法をお伝えする前に、フリーランスが仕事を取る上で大切なことがいくつかあります。
まず、フリーランスが仕事を取るために「信頼関係」や「信用」といったことは、欠かせない重要なポイントです。
それを踏まえた上で、以下のことに継続して取り組みましょう。
- スキルアップ(経験値)
- SNSやブログでの情報発信
- ポートフォリオの作成
- セミナーや勉強会への参加
- 専門書を通じた知識の強化
- 人脈作り(コミュニティ参加など)
信頼関係や信用といったものは、一朝一夕で築けるものではありません。上記のような取り組みを、愚直に続けていくことが大切です。
それでは、ここからは「具体的な仕事の取り方」について解説します。
フリーランスの仕事の取り方/仕事の探し方!具体例7選
フリーランスが仕事を取りやすい方法は、主に以下の7つです。
- 友人/知人からの紹介
- 取引先からの紹介/取引先への営業
- フリーランスエージェントの活用
- SNS/ブログでの宣伝活動
- クラウドソーシングサイトの利用
- 業界のイベント/交流会への参加
- オンラインのコミュニティ/イベントへの参加
ここからは、これら具体例について詳しく解説します。ぜひフリーランス活動の参考にしてください。
友人/知人からの紹介
友人や知人、家族からの紹介は、信頼できて比較的安定した仕事になるパターンが多いです。紹介者とクライアントに信頼関係ができているため、自分自身もクライアントと信頼関係を築きやすいという側面もあります。
また、自分の友人、家族、知人などから仕事を紹介してもらうには、日頃から「自分がどんな仕事をしているか」を伝えることが大切です。できれば、より具体的な仕事内容を伝えておくと良いでしょう。
そして、友人や知人に声をかけるときは、以下のことを意識してください。
- どのような仕事を探しているか伝える
- 知人や友人との信頼関係を築いておく
- 相手にとってのメリットを考えておく
- 紹介があったときは行動で感謝を示す
- プロフェッショナルな仕事を全うする
どのような仕事を探しているのかを具体的に伝えることで、相手はより紹介しやすくなります。友人や知人といえども、普段から信頼関係を築いておきましょう。友人や知人が開催するセミナーへ参加するのも良い方法です。
また、業界内の知人などから紹介してもらうには「相手にメリット」があるかを意識して、日頃から関係性を築いてください。こちらから有益な情報を提供したり、こちらからも仕事を紹介したり、というこもしておきましょう。
これは「返報性の原理」を利用した方法になり、とても効果があります。
【返報性の原理】
人は他者から受けた恩恵や好意に対して、同様の恩恵や好意を返す傾向があるという心理のこと。人は受けた恩恵に対して、何らかの形で報いようとする傾向がある。
また、返報性の原理は、以下の点でもメリットがあります。
- Win-Winの関係作りに役立つ
- 信頼関係の構築に役立つ
- 相手に対して影響力を持てる
- マーケティングに活用できる
友人や知人に仕事を紹介してもらったら、仕事の進捗状況や結果を報告して、あらためて「感謝の気持ち」を伝えてください。誰に対しても感謝する気持ちがあれば、人脈が途絶えることはありません。
最後に、紹介された仕事に対しても「プロフェッショナル」として最高の結果を出してください。紹介先からも気に入ってもらえたら、さらに人脈の輪が広がるでしょう。
取引先からの紹介/取引先への営業
既存の取引先、過去に取引があったクライアントとは、既に「信頼関係が築けている」ケースがほとんどであり、こういった相手から仕事を紹介してもらうのもフリーランスの仕事の取り方の1つです。
既存や過去の取引先は、自分自身のスキルや経験、人間性なども理解してくれているため、仕事の紹介をお願いすれば、仕事を紹介してくれる可能性も高いでしょう。
取引先から仕事を紹介してもらうためには、以下のことを実践してください。
- クオリティの高い仕事をする
- コミュニケーションを円滑にする
- 付加価値を提供する
- フォローアップをする
- 口コミや紹介を依頼する
取引先から仕事を紹介してもらうには、まず取引先から「信頼される」ことや「信用される」ことが大切です。
そのためには、仕事のクオリティを最大限に高めることや、納期を守ることはとても重要ですし、クライアントの要求や期待を満たすことも心掛けましょう。
そして、任された仕事以上のもの、いわゆる「付加価値」を提供することでも、信頼関係を強固にすることができます。以下のことは、付加価値の一例です。
- アイデアの提案
- 改善点の指摘
- 有益情報の提供
これらが付加価値として捉えられるかは、クライアントとの「信頼関係」が築けているかによって変わります。まずは、クライアントとの信頼関係が構築できるよう、任された仕事を精一杯頑張りましょう。
また、適切なタイミングで連絡を取ったり、クライアントのニーズを把握したり、質問や不明点などは迅速に解決したりなど、効果的なコミュニケーションを図ることも信頼関係の構築には重要です。クライアントとは円滑に情報共有を図ってください。
契約が終了しても、クライアントとの関係を維持していくことで仕事の紹介につながるケースもあります。そういった意味でも、次の取り組みはできる限りやりましょう。
- 契約終了時にお礼の連絡をする
- 機会があれば再び仕事がしたい旨を伝える
- 満足度調査やレビューに協力してもらう
- 仕事の紹介を依頼する
とくに、終了時のお礼や、一緒に仕事がしたい旨を伝えることで、次の機会の仕事につながる可能性を高められるため、忘れないようクライアントへ伝えてください。
クオリティの高い仕事をして、クライアントとも信頼関係が築けていれば、長期的な取り引きや、新しい仕事の依頼といった機会を得られるでしょう。
フリーランスエージェントの活用
自分から仕事を取ることが苦手な人は、ぜひ「フリーランスエージェント」を活用してみましょう。
フリーランスエージェントは、多数の企業と提携して多種多様な案件を持っており、自分に合った仕事を紹介してくれる可能性が高いです。
また、フリーランスエージェントには、以下のようなメリットがあります。
- 自分に合った仕事を紹介してくれる
- クライアントとの交渉を代行してくれる
- 料金の支払いが保証される
- キャリア相談ができる
- 事務作業や管理作業の負担が減る
仕事の紹介だけでなく、様々なメリットがフリーランスエージェントにはあります。契約条件や料金などの交渉も、エージェントが代行してくれるため、交渉ごとが苦手な人にはありがたいサービスです。
また、エージェントを介して仕事を請け負うと、エージェントが料金の支払いを保証してくれます。そのため、フリーランスの死活問題にも関わる「料金の未払い」という事態を回避できます。
事務作業や書類管理の負担がかからないことも、フリーランスエージェントを利用するメリットです。フリーランスエージェントでは、主に以下の業務を代行してくれます。
- 契約書の作成と管理
- 請求書の発行と管理
- 経費の管理
- 税務関連の書類処理
- 業務スケジューリング
仕事量が増えてくるほど、こういった事務作業は負担になります。そういった点でフリーランスエージェントはありがたいサービスです。
さらに、エージェントによってはキャリア相談をすることが可能です。特定スキルの需要、市場の動向、業界の情報などを、エージェントが共有してくれる場合もあります。
Web系のフリーランスにおすすめしたいエージェントサービスを、いくつかピックアップしました。よければ参考にしてください。
- midworks|最短で面談当日に案件が取得可能。すべてのサービスを無料で利用でき、エンジニア向けの高単価案件あり
- レバテックフリーランス|常時4,000件以上の案件が揃う。エンジニア系の高単価案件が多数あり
- Tech Stock |ITコンサル、PMO案件も取り扱う。エンジニアからのキャリアアップを目指す人におすすめ
- ITプロパートナーズ |週2〜3日の案件を探すならココ。エンジニア以外にもWebデザイン、Webマーケットの仕事もあり
- Anycrew(エニィクルー)|週1からの副業したいひと向け。エンジニア、デザイナー、ライター、企画、ディレクターなど、仕事の種類は豊富
フリーランスエージェントを活用することで、自分のスキルや経験に合った仕事を効率よく見つけられます。営業が苦手な人は、積極的に利用してみましょう。
また、エージェントが提供する案件情報を「定期的にチェック」することも、フリーランスで仕事を取るためポイントです。
SNS/ブログでの宣伝活動
SNSやブログを活用した宣伝活動は、自分の「スキル」や「サービス」を広く知らせるために有効な手段であり、フリーランスの仕事の取り方の一つとしても使えます。
以下のような形で情報発信をすることにより、自分自身の存在を知らなかった「潜在的なクライアント」にアピールすることが可能です。
- 自分自身のスキル/経験
- 過去の実績/成果
- 自身の作業過程
こういった情報や活動報告を、SNSやブログで定期的に共有することで、新しい仕事につながる可能性が広がるでしょう。
たとえば、スキルや専門知識、経験などに興味を持ってくれた人や企業担当者から、直接スカウトされたり、仕事の依頼が来ることもあります。
そのためには、以下のポイントを踏まえて発信することが重要です。
- ターゲットを決める
- プロフィールを充実させる
- 問い合わせ先/連絡先を記載する
情報発信は「仕事を取ること」が目的ですから、誰をターゲットにするかで成果が分かれます。いくら良い情報を発信していても、それが同業者向けだと仕事にはつながりません。
自分自身の仕事は「誰から求められているのか」を徹底的にリサーチしながら、コツコツと情報発信をしていきましょう。
たとえば【Webライター】が発信するなら
- Webライター向けに発信しても、あまり仕事にはつながらない
- 得意なジャンルに関する情報、企業のマーケティング担当が興味を持つこと、などを発信していると、仕事につながりやすい
また、以下のことについては、発信を控えた方が得策です。
- 他人への悪口
- クライアントの批判
- 宗教や政治に関する思想
一般的に、こういったことを発信している人へは「仕事が頼みづらい」のが現実です。目的は「仕事を取ること」ですから、相手の気持ちを考えて発信しましょう。
クラウドソーシングサイトの利用
クラウドソーシングサイトの利用も、フリーランスが仕事を取るためには有効な手段です。クラウドソーシングサイトでは、多数の企業や個人が、多種多様な案件を募集しています。
各サイトの評価システムを利用することで、自分自身のスキルや経験、実績などをアピールすることも可能です。
クラウドソーシングサイトで仕事を取るために、以下のコツを覚えておきましょう。
- プロフィールを充実させる
- ポートフォリオを用意する
- 口コミや評価を沢山集める
- 適切なカテゴリを設定する
- 具体的な提案文を送付する
- コミュニケーションを取る
クラウドソーシングサイトを利用した仕事の取り方には、大きく分けて「自分から応募する」のと「スカウトが来る」の2パターンがあります。
どちらの方法を狙うにしても、プロフィールを充実させることは重要です。クライアントにとって必要となりそうな情報を、できるだけコンパクトに記載しましょう。
あとは、可能な限り「顔がはっきり分かる写真」を載せておくのも大切です。以下に、わたし自身がクラウドワークスに載せているプロフィールを紹介します。
クライアントはプロフィール以上に「過去の実績」や「仕事内容」を判断材料にすることが多いため、必ず「ポートフォリオ」や「サンプル作品」などを用意しておきましょう。
ポートフォリオを提示することで、自分のスキルや専門知識をアピールできますから、非常に重要なポイントでもあります。
また、ポートフォリオを作るときのコツについては、以下の動画を参考にしてください。
そして、クラウドソーシングで紹介されている案件に応募したとき、送信する「提案文」や「応募文」はクライアントにとって重要な決定要素になります。
募集要項をしっかり読んで、クライアントのニーズや知りたいことを理解してから、具体的な提案文を書きましょう。スキルは申し分ないけれど、提案文の内容が不十分で仕事が取れないフリーランスも多いです。
他にも、口コミや評価を集めたり、適切なカテゴリを選んだりすることも、クライアントから見つけてもらうために必要なことになります。
以下は、フリーランスにおすすめのクラウドソーシングサイトです。ぜひ登録しておきましょう。
業界のイベント/交流会に参加する
自分の仕事に関連する業界のイベント、あるいは交流会にも積極的に参加しましょう。こういった場所では、自分のスキルやサービスを積極的にアピールできる機会となります。
自分に興味をもってもらい、さらに仕事へ繋げていくには、以下のポイントを踏まえながら交流してください。
- 自己紹介のテンプレを用意しておく
- 共通の話題や興味がある人とつながる
- 参加している人たちに価値提供をする
- 自分自身の名刺を作って持ち歩いておく
- 参加したあとも交流を続ける
イベントや交流会に参加するときは「自己紹介」がとても重要です。自己紹介が上手くなることで、多くの人が興味を持ってくれますし、会話のきっかけとなり関係構築にも役立ちます。
また、自己紹介については、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 仕事や専門分野について簡潔に説明する
- 自分の興味や関心ごとについても触れる
- 相手の反応を見ながらカスタマイズする
自己紹介では、仕事だけでなく「興味」や「関心ごと」にも触れることで、共通の興味や関心ごとを持つ人たちと出会える可能性もあります。こういう人たちとは信頼関係が構築しやすいため、仕事の紹介にもつながるでしょう。
自分の仕事に関係する専門分野や業界に興味がある人がいれば、積極的に話しかけてつながりを作ってください。このとき、専門知識や経験などを共有することで、仕事につながる可能性も広がります。
また、名刺を交換することも大切な行動です。名刺には、自分自身の「Webサイト」や「SNS」などのリンクを貼っておいてください。
イベントや交流会に参加したあとは、話をした人、名刺交換をした人を中心に、SNSをフォローしたり、メールをしたりなど、関係が途切れないようにフォローをしておくと良いでしょう。
オンラインのコミュニティ/イベントへの参加
イベントや交流会への参加だけでなく、オンライン上で交流することも、フリーランスが仕事を獲得する上で重要な取り組みになります。
また、オンライン交流のメリットは、全国各地の人たちと交流できることです。
たとえば、以下のような場所に参加すれば、知り合いになるきっかけになったり、仕事の依頼につながる可能性もあります。
- ウェビナー
- オンラインイベント
- オンラインコミュニティ
ディスカッションなどは、自分の知識やスキルをアピールできる場所にもなるため、積極的に発言しましょう。
最近では、オンラインのコミュニティやグループも増えてきたため、このような場所に参加して「主催者」や「他の参加者」と交流するのも良いアイデアです。
主催者や参加者から「仕事の案内」があるコミュニティやグループなどもあるため、そういう機会があれば積極的に活用しましょう。
Webライター「仕事の取り方」についても基本は同じ!
ここまで、フリーランスの仕事の取り方について「具体例を7つ」挙げながら紹介してきました。Webライターが仕事を取るときも、やるべきことはフリーランスの場合と同じです。
わたし自身が、Webライターとして「仕事を途切れさせない」ために、日頃から意識していることは次のとおり。
- 仕事には「一期一会」の気持ちで取り組む
- 報酬額に関わらず「最良」の記事を書く
- 執筆するときは「記事の成果」を意識する
これらを意識して記事を書いたり、企画構成をしたりするようになってから、仕事が途切れてしまうことが無くなりました。
丁寧な仕事をするだけでなく、しっかりと「成果」を意識できるようになれば、過去の取引先から依頼が舞い込んできたり、紹介で仕事をもらえたりします。
多くのWebライターは、文字数とか言葉の使い方ばかりに気を向けがちですが、最も大切なことは「成果が出る記事を書くこと」です。これを忘れないようにしましょう。