- SDS法とは「短く端的に伝えられる」文章の書き方です。
- SDS法は「SNS投稿文」や「自己紹介」や「短いスピーチ」などに適しています。
- PREP法もSDS法も基本的な「文章の流れは一緒」で、短文にはSDS法を使いましょう。
今回のテーマは『自己紹介やスピーチにも使える「SDS法」』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
今回紹介するSDS法という文章のテンプレを使えば、自己紹介、スピーチ、プレゼンなどで、伝えたいことを「短く端的にまとめる」ことができます。
このSDS法を使った文章の流れを簡単に紹介すると、以下のとおりです。
- 要約
- 内容
- まとめ
また、SDS法と似たテンプレに「PREP法」というものがあります。
SDS法はこのPREP法よりも短くまとめることができるので、SNSの投稿文にも活用することが可能です。
わたしも、仕事用で利用しているSNSアカウントでは、SDS法を使ったり、SDS法を応用させたりして、伝えたいことを短くまとめて発信しています。
- Webライター歴:約6年(2017.4〜)
- 主な活動:SEOライティング、記事構成・修正、ブログ運営、など
- 執筆経験:BtoB企業サイト、BtoCメディア、接骨院、人材派遣、ソフトウェア、など
- 執筆本数:1,000記事以上
- YouTube:ライター・フリーランス情報など配信中
そこで今回は、文章のテンプレの1つ「SDS法」について解説するとともに、具体的な事例なども紹介していきます。
ぜひ、自己紹介、スピーチ、テンプレ、SNS投稿、などに活用してみてください。
こちらの動画ではポイントを詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください(コメント・質問などお待ちしてます)。
SDS法の例文①(Twitter投稿)
わたしのSDS法を使ったツイートを具体例にして、まずはSDS法を簡単に解説していきます。
以下のツイートは「わかりやすいツイートの作り方」という主旨で、投稿したものです。
ツイート文の書き方に困ったら、短文に便利な「SDS法」を使うといい。
「要約→内容→まとめ」という簡単な流れだけど、相手に伝わりやすいというのがSDS法を使うメリット。だから、140字制限のTwitterとは相性が良い。
分かりやすくツイートしたいときは、SDS法を使いましょう。— とーる⚔ブロガー&YouTuber (@tooru_medemi) June 14, 2021
- ツイート文の書き方に困ったら、短文に便利な「SDS法」を使うといい(要約)
- 「要約→内容→まとめ」という簡単な流れだけど、相手に伝わりやすいというのがSDS法を使うメリット。だから、140字制限のTwitterとは相性が良い(詳しい内容)
- 分かりやすくツイートしたいときは、SDS法を使いましょう(まとめ)
上記のツイートでは「SDS法」について、視点を変えながら「繰り返し」説明していることがポイント。要するに「表現を変えながら、同じことを3回説明している」ということです。
伝えたいことを3回も繰り返すので、読んだ人の頭にも残りやすく、わかりやすい内容に仕上がります。
この「繰り返し表現」こそ、SDS法を使って伝えるときのキーポイントで、短い文章でも「わかりやすく、印象に残せる」秘訣です。
SDS法を構成している3つの要素
SDS法とは「3つの構成要素」からなる文章の書き方で、文章を「短くまとめたい」ときによく使われるライティングの型です。
このSDS法を使った文章は、読み手にとって「記憶に残りやすい」のと「理解しやすい」という特徴があり、SNSにも活用することができます。
- 伝えたいことの要約(Summary)
- 詳しい内容やデータ(Details/reason)
- まとめ(Summary)
SDS法の流れで「自己紹介」をテーマに、以下の短文を書いてみました。
- S:自己紹介するときは、短くまとめるのが理想
- D:3分以内に短くまとめないと、聞いてる人は飽きてくる
- S:飽きさせない自己紹介は「1分」がベスト
繰り返し「言いたいことを強調」しているので、相手にもこちらの主旨が伝わりやすいです。
このように、SDS法は短くまとめることができるため、SNSの投稿文、自己紹介、スピーチなどに使えます。
SDS法の例文②(ポイントも併せて)
もう一つ具体例として「フリーランス」というテーマで、SDS法を使って書いた以下の例文をご覧ください。
フリーランスとして働きたいなら、副業でも良いので今すぐ始めたほうがいいです(要約)。
現在のフリーランス人口は「約1,000万人」で、労働人口の「15%」程度でしかありませんが、2030年以降には「労働人口の50%」が、フリーランスという働き方をすると予想されています(詳細/データ①)。
厚生労働省の示した「働き方の未来2035」では、将来的に「1つのプロジェクトごとに専門家が集まる」という正社員ではない働き方が、常識になると触れられています(詳細/データ②)。
つまり、フリーランス戦国時代になって苦しむ前に、今すぐフリーランスとしての経験を積んでおきましょう(まとめ)。
たとえば、SNSの投稿文として使うなら「もっと短くまとめる」と良いですし、メルマガ配信に使うなら「もっと内容を詳しく」したり「箇条書き」を使ったりして、わかりやすくするのもありです。
1分程度のスピーチや、自己紹介に使う場合は、300字くらいを目安に原稿を作っておくと良いでしょう。
SDS法の各パートにおけるポイント
SDS法で文章を書くときは、以下のポイントを押さえておくと良いです。
【Summary:伝えたいことの要約】
- いま「自分が一番伝えたいこと」を端的に
- いかに「読者の興味を引けるか」がポイント
【Details/Reason:詳細やデータ】
- 冒頭の一文を捕捉するように、さらに深掘りしていく
- 数値やデータなど客観的な指標を使ったり、具体的を挙げると分かりやすい
【Summary:まとめ】
- 自分の言いたいことを、再度しっかりと伝える
- 相手に行動してもらいたいときは「ベネフィット」を交えて伝える
ここからは、もう少し詳しくSDS法を解説していきます。
SDS法はプレゼンにも活用できる
SDS法の最大メリットは「短くて、わかりやすく伝わる」ということ。このメリットを活かして、プレゼンにも使われることがあります。
プレゼンするときも、伝えたいことを「あらゆる角度から3回書く、3回話す」ことを意識しましょう。
それぞれのパートでポイントとなることを解説していきますので、プレゼンの資料や原稿を作るときの参考にしてください。
Step1.伝えたいことの要約(Summary)
はじめに「一番伝えたいこと」を、短く端的にまとめます。
というのも、この冒頭部分で「相手の興味を引いておく」ことがとても重要なので、回りくどい表現は厳禁です。最低でも、以下のポイントを押さえておきましょう。
- しっかりと言い切る
- 伝えたいことは1つだけ
- できるだけ短くまとめる
これらをを意識するだけでも、相手の印象に残りやく、興味も持ってもらえるので、ぜひ試してみてください。
- 相手に伝わりやすい文章の書き方に「SDS法」があります
- シャキシャキ食感を楽しめるこのキャベツは「産地直送」です
さらに、ここから「冒頭文を補足」していきます。
Step2.詳しい内容やデータ(Details/reason)
冒頭文で伝えたいことを短くまとめたら、さらに理解を深めてもらうために「内容の補足」をしていきます。
もちろん、ここでも「できるだけ端的に」ということを意識して、分かりやすい文章になるよう心掛けましょう。
たとえば、以下のようなテクニックを使うのもありです。
- なぜなら〜、その理由は〜、などの言葉を使う
- 数値やデータなど「分かりやすい指標」を使う
- 相手がイメージしやすいよう「具体的」を使う
これらのテクニックを使うことで、冒頭部分の内容を「深く掘り下げる」ことができ、さらに相手により伝わりやすくなります。
- なぜなら、短い文章の中で一番伝えたいことを「3回」繰り返すので、SDS法は相手に伝わりやすいです
- 畑で採れたキャベツを「1時間以内に産地から直送」してもらうので、新鮮な味わいと食感が楽しめます
そして、ここから「まとめ」へと繋げていきます。
Step3.まとめ(Summary)
最後に「まとめ」として、自分が一番言いたいこと、もう一度伝えましょう。
もしも、ここで押しが弱くなってしまうと「文章全体が軽く」感じられてしまうので、短い言葉でしっかり締めてください。
まとめのパートでは、以下のことを意識すると良いです。
- だから〜、つまり〜、結果〜、という言葉を使う
- 一番言いたいことを、再度しっかりと伝える
- 「ベネフィット」が伝わる文章にする
ベネフィットというのは、主観的に感じる「満足感」とか「充実感」といったことであり、相手の感情に訴えかけるためには、とても重要なポイントになります。
メリットを伝えるだけでは相手の感情は動かないので、いかにベネフィットを伝えられるかが、プレゼンで成功させる秘訣です。
- 「SDS法」を使えば、無駄なプレゼン時間が無くなり、取引先にも喜ばれます
- まるで新鮮な果物のような、瑞々しい食感のキャベツを、ぜひご賞味ください
プレゼンに限らず、自己紹介、スピーチ、SNSでも、いかに「冒頭」と「まとめ」で相手の記憶に残るかがポイントになりますから、最後のまとめ部分でも「一番伝えたいこと」をしっかり伝えましょう。
また、先ほど紹介したベネフィットについては『セールスライティング7つの型』で詳しく解説しています。
また、売れる文章を書くときに重要な「避けたい欲」についても解説しているので、よければ参考にしてください(SDS法以外の型も紹介しています)。
SDS法とPREP法の使い分け
ここまで紹介してきたSDS法は、PREP法とともにライティングの基本型でもあり、伝わる文章を書くときのベースになります。
PREP法も「プレゼン」や「ビジネス文書」に使われることが多いテンプレで、基本の流れはSDS法とあまり変わらないです。
- 結論・要点(Point)
- その理由(Reason)
- 具体例・データ(Example)
- 再結論・まとめ(Point)
SDS法とPREP法で迷ったときは、以下のように使い分けてみましょう。
- SDS法|SNS、プレゼン(短い)、自己紹介、短いスピーチ etc
- PREP法|ブログ、メルマガ、プレゼン、ビジネス文書、論文 etc
PREP法を使うと文章が長くなりがちなので、SNSやスピーチなど「短く端的に伝えたい」ときに、今回紹介したSDS法を使うと良いです。
ブログ、メルマガ、プレゼンなど、少々長くても構わないから「じっくり相手に伝えたい」ときは、PREP法を使ったほうが効果が期待できます。
最後になりますが、今回紹介したSDS法を使って書けば、相手の記憶にも残りやすく、伝わりやすい文章に仕上がるので、ぜひ活用してみてくださいね。
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