- BEAFの法則とは「満足感 → 論拠 → 優位性 → 特長」で構成される文章の書き方。
- 商品やサービスを「徹底的にアピール」できるのが特徴。
- ECサイトやレビュー記事など「インターネットで商品を売る」基本となるライティングの型。
今回のテーマは『商品が売れる文章の基本型「BEAFの法則」』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
最近よく、インターネットの記事を見てから商品を買うんだけど、その反面「自分が書いた記事」で商品を買ってもらうのって難しい・・・。
そう思っていたときに「BEAFの法則」というものを知りました。
モノは試しという気持ちで、BEAFの法則を参考にして「商品のレビュー記事」を書いてみたら、なんと商品が売れるようになったんです!(自分でもびっくり)
- Webライター歴:約6年(2017.4〜)
- 主な活動:代行ライティング、ブログ運営など
- 執筆経験:ショッピング、接骨院、人材派遣、ソフトウェア、アプリ、VODなど
- 執筆本数:1,000記事以上
売れる以前に書いた記事を見返してみると、商品を「買いたい」と思いながら読んでくれてる人たちの気持ちをまったく無駄にしてる文章構成でした。恥ずかしながら読者の「購買意欲」を高めることができていなかったんです。
そこで今回は、その反省点も踏まえて「インターネットで商品を売るときの基本型であるBEAFの法則」について解説していきます。
ECサイトでも使われる「売れる文章」の基本型
BEAFの法則とは、営業やプレゼンでよく使われる「FABE分析」を変形させたもので、すでに「気になっている商品がある」という人へ向けた文章の書き方です。
最近では、楽天やアマゾンをはじめとする「ECサイト(ネットショップ)」でも、このフレームワークがよく使われています。
- 得すること(Benefit)
- 根拠・証拠(Evidence)
- 優位性(Advantage)
- 特長・特色(Feature)
これが「BEAFの法則」による文章の流れで、簡単な例文を挙げると以下の感じに(具体例は後述)。
- B:このフライパンだと洗う手間が減る(恩恵)
- E:フッ素加工だから油を使わなくて済む(根拠)
- A:しかもこのフッ素加工は長持ちする(優位性)
- F:ガスとIHの両方で使える(特長)
こんな感じで、満足感とか得することなど、いわゆる「ベネフィット」から伝えていく方法なので、[keikou]たくさんの情報を「瞬時に比較できる」インターネットでは[/keikou]、とくに役立つテクニックです。
ちなみに、下記のように「BEAFの法則」を使ってツイートするのもあり。
紳士なノートを使ってると、どんどんアイデアがひらめく。日付や罫線など、邪魔なものが一切なくて、思い浮かんだことを自由に書き殴れるから。
しかも紙質が非常に良くて、インクが裏写りすることもない。大きさはA5サイズで厚さも1cmくらいだし、持ち運びにも便利! pic.twitter.com/ThxdboJcir— とーる⚔ブロガー&YouTuber (@tooru_medemi) April 23, 2021
- 紳士なノートを使ってると、どんどんアイデアがひらめく(恩恵)。
- 日付や罫線など、邪魔なものが一切なくて、思い浮かんだことを自由に書き殴れるから(根拠)。
- しかも紙質が非常に良くて、インクが裏写りすることもない(優位性)。
- 大きさはA5サイズで厚さも1cmくらいだし、持ち運びにも便利!(特徴)
さらに、ツイートを見た人がイメージしやすいように、商品の写真も載せています。
このような感じで、商品やサービスを「徹底的にアピールしたい」ときに役立つ、ライティングの型の1つです。
「ECサイト」や「商品レビュー」に最適
BEAFの法則で最も特徴的なのが、冒頭から「ベネフィット」を伝えていくということです。
というのも、すでに「その商品が気になっている」人たちをターゲットにしているから、見込み客の「興味を引く」というステップをすっ飛ばして本題に入れるから。
- 無駄に長い文章にならない(的確に伝わる)
- 商品やサービスを徹底的にアピールできる
こういったメリットがBEAFの法則にはあるので、いわゆる「ECサイト」とか「レビュー記事」などに適している文章の書き方です。
それでは、これらのメリットを最大限に活かしてもらうために、もう少し深掘りしていきましょう。
文章が無駄に長くならない(メリット①)
欲しいと思っている商品が「すでに決まっている」人たちに向けて、よくある「〇〇で困ってませんか?」とか「△△みたいな経験ありませんか?」というような導入は、読者にとっては「読むだけ時間の無駄」だと思われてしまいます。
だって、欲しい商品を決めてからページを読んでくれてるわけなので、それなら導入部分から積極的に「商品をアピール」したほうが効率的です。
ですから、冒頭からベネフィットを伝えていって、商品を「手に入れたいという欲求」をガンガン高めてあげましょう。
- その商品を手に入れたら、どんな得をするのか
- その商品によって、どれだけ満足感を得られるか
こういったことを、主観的でもいいので「五感」を刺激できるよう表現することが大切で、自分の体験談だけでなく「口コミ」などを取り入れてもいいです。
ここでは、客観的なデータとか数値よりも「読み手の感情を動かす」ことが、とても重要なポイントになります。
- このフライパンに変えてから、ギトギトの油汚れストレスから解放されました
- この本を読んでいると、初対面の人と話すのがワクワクするようになりました
こんな感じで、まずは「やっぱりこの商品良さそう!」って思ってもらえるようにすればよくて、それを裏付ける「客観的な根拠・データ」などは、このあと説明していくという形でOK。
また、先程のツイートのように「写真」を使ったり、YouTubeなどの「動画」を使うと、より商品の魅力を伝えることができるから、写真や動画はどんどん使っていくといいです。
ちなみにAmazonによると、動画を使うと購入率が「3.6倍アップ」するというデータも出ているそう。
参照:【成約率3.6倍アップ】Amazon商品ページに動画を載せる方法
商品やサービスを徹底的にアピールできる(メリット②)
導入部分では、商品の良さを「主観的」にアピールしたので、さらに「客観的」な側面からも徹底的にアピールしていきます。
そして、ユーザーの不安や疑問などを解消していきながら、さらに購買意欲を高めていくことがここからの目的です。
- 根拠・データ
- 優位性(他社と比べた)
- 特性・特長
こういったことを、できるだけ「客観的なデータ」を用いながら説明していきましょう。文章だけでなく「数字」や「図表・グラフ」などを使って、読んでいる人の理解を手助けしていくのもコツです。
こういう客観的な視点というのは『セールスライティングで売れる文章を書くコツ』でも解説している「避けたい欲」をどんどん刺激することもできるから、絶対に忘れてはならない視点。よければ参考にしてください(BEAFの法則以外の型も紹介しています)。
BEAFの法則を使った文章(具体例)
それでは、ここからは「BEAFの法則を使った文章の具体例」を挙げていきたいと思います。
その前に、BEAFの法則の特徴をもう一度おさらいしておきましょう。
【Benefit:恩恵・満足感】
- 冒頭から「ベネフィット」を伝える(得すること、満足感など)
- 写真や動画などを使って「五感」を刺激する
【Evidence:論拠・データ】
- 「客観的なデータ」とか「確度が高い情報」などを示す
- ランキング、口コミ、マスコミ実績などがあれば表示する
【Advantage:優位性】
- 単なるメリットではなく、他社と比べて優位な点を述べる
- 品質、価格、利便性なども、優位に立っていれば示す
【Feature:特性・特長】
- 商品のメリット、サイズ、色、素材、成分など
それでは、以下の感じで「液晶テレビ」をテーマにして、BEAFの法則で例文を書いてみました。
我が家のテレビを「SONYブラビアX80Jシリーズ」に買い替えてから、家族全員がリビングに集まっている時間が劇的に増えました(恩恵・満足感)。
それまでは、夕食のときだけが一家団欒の時間だったんですが、今では毎日「5時間以上」家族全員でた楽しい時間を過ごしています(論拠・データ)。
- 「HDR X1」を搭載:4Kの美しさを最大限に高める高画質プロセッサー
- 「4K X-Reality PRO」を搭載:地上放送やネット動画など、あらゆるコンテンツを高精細な映像に作りかえる超解像エンジン
こういった新機能が搭載されていて、ネットも放送波も4Kの超高画質で楽しんでいます(優位性)。
GoogleTVも搭載しているから「YouTube」や「ネットテレビ」も見れて、さらに、43インチ型なら「92,400円」でかなりリーズナブルです(特長①)。
しかも、重さも「10kg」なので持ち運びも楽ですし、部屋を模様替えするときにも困りませんでした(特長②)。
この例文はテレビについてなので、実際の「画像」とか「動画」なども提示できたら、見ている人の購買意欲を一気に高めることができます。
そして、このBEAFの法則はブログにも応用することもできて、いわゆる「レビュー記事」を書くときにも使えるんです。
- 〇〇+評判
- △△+メリット
- □□+価格
こういったキーワードで検索するくらい、レビュー記事を読む人って「すでに商品を絞り込んでいる」状態になってます。
だから、特定の商品とかサービスをレビューしたり、紹介するような記事では、無駄な説明はどんどん省いて「満足感」とか「特長」などをたっぷり伝えると効果的なんです。
インターネットでの商品販売には必須
今回紹介した「BEAFの法則」というテクニックは、特定の商品やサービスを「徹底的にアピールできる」文章の書き方です。
なので、下記のような場面において「なかなか商品が売れなくて困った」ときには、ぜひ今回紹介したBEAFの法則を使ってみてください。
- ECサイト
- 商品ページ
- レビュー記事
もちろん、文章だけではなく「写真」とか「動画」を入れることで効果は倍増しますから、YouTubeなども積極的に使ってみましょう。インターネットで商品を売りたいとき、今回紹介したBEAFの法則は「基本となる型」なので、覚えておいて損はないですよ。
また、BEAF以外のライティングテクニックについても『セールスライティング7つの型』でまとめて紹介しているので、よければ参考にしてください。
最後になりますが、ネットで発信しながら商品やサービスを売っていきたいときは、以下のオンライン講座で勉強するのもありです。
- あなたのライターキャリア講座|ライティング専門会社の講座。プロによる添削もあり。本格的に学びたいならココでOK。
- web+ Media School|ライティングを学びながら記事を書いて報酬をもらえる。プロによる添削あり。まずは資料をダウンロード。
- SHElikes(シーライクス)|女性専用のスクール。デザインやマーケティングも合わせて学びたい人向け。
- 通信講座たのまな|Webライティング労務士の資格を目指せる講座。リーズナブルな料金。