- PREP法とは「結論 → 理由 → 具体例 → 再結論」で構成される文章の書き方です。
- 相手に伝わりやすいので「ビジネス文書」や「プレゼン」にも使われています。
- もちろん「初心者でも書きやすい」フォーマットの1つです。
今回のテーマは『PREPを使った「文章の書き方」や「プレゼン構成」』について!
どうもー!トールです(@tooru_medemi)
わたしがブログを始めたとき、最初に覚えたライティングのテクニックが「PREP法」で、今でも多くの場面で活用している文章の書き方です。
この「PREP法」を使えば、相手に分かりやすく端的に伝えられるので、メルマガやSNSなどでも頻繁に活用しています。
- Webライター歴:約6年(2017.4〜)
- 主な活動:代行ライティング、ブログ運営など
- 執筆経験:ショッピング、接骨院、人材派遣、ソフトウェア、アプリ、VODなど
- 執筆本数:1,000記事以上
ちなみに、Webライターとしてクライアントの「ホームページ記事」を書くときも、今回紹介するPREP法を使って書くことが多いです。
ということで今回は、文章の基本型でもある「PREP法」について解説していくので、文章を書くのが苦手だとか、プレゼンの構成に困ったなど、ぜひ活用してみてください。
「伝え方」の基本でもあるテクニック
PREP法とは「4つの要素」から構成される文章の書き方で、相手に要点を分かりやすく伝えることができて、かつ説得力を持たせることもできます。
というのも、この優秀なフォーマットは、徹底的に「無駄な要素を省略した」ものだからです。
- 結論・要点(Point)
- その理由(Reason)
- 具体例・データ(Example)
- 再結論・まとめ(Point)
これが「PREP法」による文章の流れで、簡単な例文だと以下の感じになります(具体例は後述)。
- P:この商品はおすすめ(結論)
- R:口コミでも評判だから(理由)
- E:98%がリピートしてる(データ)
- P:この商品なら間違いなし!(再結論)
こんな感じで、初心者でも書きやすい文章の流れなので、ブログやSNS、メルマガなどでもよく使われる文章の型の1つです。
ちなみに、下記のツイートも「PREP法」を使って書いたものです。
ツイートの表現に困ったら「PREP法」で書けばよくて、オーソドックスだけど相手に一番伝わる書き方だから。
さらに、人が最も集中できる冒頭の30秒とか、初頭効果や親近効果なども使えるし、あらゆる文章に利用できるテクニックでもある。
まずは「PREP法」をマスターしとけばOK— とーる⚔ブロガー&YouTuber (@tooru_medemi) April 13, 2021
- ツイートの表現に困ったら「PREP法」で書けばよくて、オーソドックスだけど相手に一番伝わる書き方だから(結論 → 理由)。
- さらに、人が最も集中できる冒頭の30秒とか、初頭効果や親近効果なども使えるし、あらゆる文章に利用できるテクニックでもある(具体例)。
- まずは「PREP法」をマスターしとけばOK(再結論)。
PREP法はSNSでも気軽に使えたり、一方でプロが書くような専門的な文章でも使われるので、万人が使える文章構成の型とも言えます。
「ビジネス文書」や「学術論文」でも使われる
PREP法で最も特徴的なのが「冒頭から結論を書く」ということで、これによって読み手や聞き手は「短時間」で、言いたいことが理解しやすくなります。
そのため、忙しいビジネスの世界にも適していて、いわゆる「ビジネス文書」だとか「プレゼン」にも使われることが多いですし、さらに専門的な「学術論文」などにも使用されます。
- 結論を真っ先に伝えることで、聞き手や読み手が理解しやすい
- 相手の集中力が最も高い「最初の30秒」を最大限に利用できる
- 「結論 →理由」の流れで進むから、論理的で分かりやすくなる
- 具体例やデータを示すので、説得力が増して理解が深まりやすい
- 最初と最後の両方で結論を示すので、記憶に残りやすい(初頭効果・親近効果)
こういったメリットがあるので、あらゆる場面において使いやすいフォーマットでもあり、文章だけでなく「プレゼンの構成」とか「口頭での伝え方」にも応用できます。
それでは、PREP法の効果をより引き出してもらうために、もう少しメリットについて深堀っていきましょう。
伝える内容を「理解しやすい」(メリット①)
冒頭から「結論(一番伝えたいこと)」を伝えるので、相手からすると「答えが分かっている」状態で話を聞いたり読んだりできるため、とても内容が理解しやすくなります。
すでに結論が分かっているから、話の内容も「予測しやすい」ですし「聞き漏らしちゃいけない」といったストレスもかかりません。
- 結論が分かっている
- 内容を全部聞く必要がない
- 必要な部分だけを聞けばいい
- 集中力をキープできて理解しやすい
「で、結局なにが言いたいの?」と言われたときは、PREP法を使って書いたり、話したりするといいですよ。
相手の「集中力」を最大限活用できる(メリット②)
聞き手とか読み手の「集中力」が、最も高いとされるのは「開始直後30秒」です。
ですから、冒頭で結論を伝えることは「相手の集中力のピークを最大限活用できる」ため、理解や記憶といった部分に大きな影響を与えられます。
- 内容をイメージしてくれる
- 強く印象に残してもらえる
開始直後など、集中力が高いときに「印象づけ」ができると、そのあとの理解度がグンと高くなるんですよ。
論理的で分かりやすくなる(メリット③)
「結論 → 理由」という流れなので、いわゆる「論理的」な文章になりやすいです。
つまり「〇〇なのは△△だから」という筋道が通った表現になり、とても分かりやすくなります。
- 結論を伝えた上で、理由を述べる
- さらにデータや具体例で裏付けする
このような形で、理由について「客観的」な側面からも補強をするので、納得しやすい文章に仕上げることができるんです。
説得力が増して、理解が深まりやすい(メリット④)
最初にズバッと結論を言うことで、その後の展開において理解が深まりやすくなります。
もしも、起承転結のような展開だと「最後の結論」だけが印象に残ってしまい、肝心の内容についてはさほど覚えていないことが多いです。
- 客観的なデータ
- 具体例や体験談
- 口コミとか評判
こういったことを伝えることで、伝えたい結論に対する「説得力」が増しますし、最後にもう一押しする「再結論の効果」をより高めることができます。
相手の「記憶」に残りやすい(メリット⑤)
冒頭に結論を伝えるだけでなく、最後にも再結論を伝えることで「記憶」に残りやすいという効果があります。
これには「初頭効果」と「親近効果」という、2つの心理効果が働いているからです。
- 初頭効果:最初に示された特性が「記憶(印象)」に残りやすく、後の評価に大きな影響を与える
- 親近効果:最後に示された特性が「記憶(印象)」に残りやすく、後の判断に大きな影響を与える
要するに「第一印象」と「去り際」というのは、人の記憶に残りやすいということ。
たとえば、商品を説明するときなどは「冒頭でポジティブな内容」を伝えつつ、中盤ではネガティブな要素も織り交ぜていき、そして「最後にまたポジティブな内容」で締めくくると、商品の良い面を記憶に残すことができます。
ネガティブな要素のうち「避けたい欲」は、読者の記憶や行動に大きな影響を与えるので『セールスライティングを使って売れる文章を書くコツ』を、ぜひよければ参考にしてください(PREP法以外の型も紹介しています)。
PREP法を使った文章(具体例)
それでは、ここからは「PREP法を使った文章の具体例」を挙げていきたいと思います。
その前に、PREP法の特徴をもう一度おさらいしておきましょう。
【Point:要点・結論】
- 冒頭で「一番伝えたいこと」や「話の結論」を示します
【Reason:理由】
- 伝えたいことや結論に至った「理由」を述べます
- このとき「なぜなら」とか「というのも」などを使うと流れがスムーズになります
【Example:具体例・データ】
- 「客観的なデータ」や「確度の高い情報」を示すと説得力が増します
- 「事例」や「具体例」を挙げることで、理解を深めることができます
- 「体験談」や「口コミ」を披露すれば、相手との信頼関係を築けます
【Point:要点・再結論】
- ここまで伝えた内容を踏まえて、再び結論を示します
- このとき「つまり」とか「ですから」などを使うと、まとめやすくなります
ここでは具体例として、以下の感じで「テレビ離れ」をテーマに、PREP法で文章を書いてみました。
最近、若者のテレビ離れが進んでいる(結論)。
なぜなら、とくに10代や20代では、テレビを見ない人が年々増えてきているから(理由)。
総務省のデータによると、テレビを見ない人の割合は「10代:38.4%」「20代:34.1%」で、年々この数字は高くなっているのが実情(具体例①)。
しかも、我が家でも高校生の息子や娘などは、テレビよりも「YouTube」とか「Netflix」を好んで見ています(具体例②)。
ですから、これからインターネットを使う世代が増えてくるにつれ、今後ますますテレビ離れは加速していくはずです(再結論)。
このように、最初と最後で「テレビ離れ」を強調していて、さらに内容の部分で「データ」や「具体例」を挙げて説得力を増すようにしています。
ただ、ちょっと読みづらいなと感じたときは、以下のように構成するのもありです。
最近、若者のテレビ離れが進んでいる。
なぜなら、とくに10代や20代では、テレビを見ない人が年々増えてきているから。
テレビを見ない人の割合(総務省データ)
- 10代:38.4%
- 20代:34.1%
この数字は、年々高くなっているのが実情。
しかも、我が家でも高校生の息子や娘などは、テレビよりも「YouTube」とか「Netflix」を好んで見ています。
ですから、これから「インターネットを使う世代」が増えてくるにつれ、今後ますますテレビ離れは加速していくはずです。
こんな感じで「箇条書き」とか「文字装飾」を使うと、文章全体がスッキリして読みやすくなります。
ちなみに、わたしのブログでも「見た目」とか「読みやすさ」っていうのは、いつも意識しながら書いてます。
ではもう一度、PREP法の流れを再確認してみましょう(下図)。
それでは、もう一つ具体例を挙げてみますね(アフィリエイトの例)。
メルマガを始めたいときは、メール配信スタンドを使いましょう(結論)。
なぜなら、とても効率よく「メルマガ」や「ステップメール」が配信できるから(理由)。
- 予約配信ができる
- ステップメールが作れる
- メールの到達率が高くなる
- 登録リストの管理が楽になる
こういったメリットがありますし、配信スタンドを使えば「[keikou]メルマガでも稼ぎやすく[/keikou]」なります(具体例①)。
わたしは「マイスピー(MyASP)」というメール配信スタンドを使い始めてから稼げるようになって、もう4年近く愛用してるんです(具体例②)。
ということで、メルマガを始めてみたいと思ったら、ぜひメール配信スタンドを使ってください(再結論)。
このように商品を紹介したいときにも、この「PREP法」を使えば端的に文章を書くことができます。ゴリゴリと押し売り感を出したくないときなどは、このPREP法で書けばOK。
「文章の書き方」や「情報の伝え方」に困ったら使ってみよう
今回紹介した「PREP法」という文章の書き方は、相手に伝わる書き方の基本でもあり、初心者にも書きやすいテクニックです。
ですから「文章の書き方」とか「情報の伝え方」に困ったときは、ぜひPREP法を使ってみてください。
- SNS
- ブログ
- メルマガ
- プレゼン
- ビジネス文書 etc
こういった幅広い場面で使えるテクニックなので、ぜひ使ってみてください。ちなみに、この記事も「PREP法」を使って書いています。
ということで今回紹介したPREP法は、文章を書くときの基本形です。積極的に使っていきましょう。
PREP法以外のライティングテクニックについては『セールスライティング7つの型』でまとめて紹介しているので、よかったら参考にしてください。
最後になりますが、ライティングを基礎からじっくり勉強したくなったら、以下のオンライン講座を検討してみください。
- あなたのライターキャリア講座|ライティング専門会社の講座。プロによる添削もあり。本格的に学びたいならココでOK。
- web+ Media School|ライティングを学びながら記事を書いて報酬をもらえる。プロによる添削あり。まずは資料をダウンロード。
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