ポイント!
  • 接続語の働きを理解すれば、正しい「接続語の使い方」ができます。
  • 接続語を使い過ぎるとデメリットになるので注意しましょう。
  • 接続語の使い方が上手くなるには、とにかく接続語を使ってみることです。

トール

今回のテーマは『よく使われる接続語の種類と用例』について!

どうもー!トールです(@tooru_medemi

接続語とは「文と文をつなげる」働きをするもので、よく使われる「そして、しかし、また、たとえば」など、接続語にはさまざまな種類があります。

それぞれの接続語には決められた働きがあり、それを無視して接続語を使うと支離滅裂な文章になってしまいます。

実際に、接続語の使い方がよく分からない、思うままに接続語を使っている、という人も多いようです。

そこで今回は、以下のことについて解説します。

  • 接続語のメリット/デメリット
  • 接続語の種類/使用例
  • 接続語の練習方法

接続語を正しく使えるようになると、読みやすい文章、論理的に伝えられる文章がいとも簡単に書けます。

わたし自身も、接続語を意識するようになってから、記事を読んでくれた人たちの反応が大きく変わりました。

わたしの「Webライター歴」2023.5 現在
  • Webライター歴:7年目(2017.4〜)
  • 主な活動:SEOライティング、記事構成・修正、ブログ運営、など
  • 執筆経験:BtoB企業サイト、BtoCメディア、接骨院、人材派遣、ソフトウェア、など
  • 執筆本数:1,000記事以上
  • YouTube:ライター・フリーランス情報など配信中

この記事では「よく使われる接続語」を抜粋して、働きや用例についても紹介しています。

文章を書くことが苦手な人でも、すぐに実践できる内容になっていますので、ぜひ文章を書くときの参考にしてください。

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接続詞と接続語の違い

はじめに「接続詞」と「接続語」の違いについてですが、簡単に言うと「呼び名」の違いです。

「接続詞」と「接続語」
  • 接続詞:品詞としての呼び名
  • 接続語:文の成分(どのような働きをしているか)としての呼び名

この記事では「接続語」として、働きや用例について解説します。

また、接続詞と接続語の違いについては「ことのは社」さんのページで紹介されていますので、併せてご覧ください。

品詞や文の成分についても、わかりやすく解説されています。

接続語のメリットとデメリット

文章を書く上で「接続語」は欠かせません。接続語は文と文をつなぐだけでなく、理論展開を明確にする役割もあります

また、接続語を使うことで以下のメリットが得られます。

接続語を使うメリット
  • 理論展開を意識しながら書ける
  • 伝えたいことが、より明確になる
  • スムーズに読める文章になる
  • 読者の「頭のスイッチ」を切り替えられる
  • 読者が一息つける

一方、接続語の「使い過ぎ」には注意してください。接続語を使い過ぎると、以下のような文章になるからです。

接続語を多用したときのデメリット
  • 稚拙なイメージを与える
  • 堅苦しい印象になる
  • 回りくどい文章になる

接続語のメリットを最大限活かすために「正しい使い方」と「適度な使用」を意識しましょう。

よく使う接続語の種類と具体例

よく使われる接続語の働きと、その用例は以下のとおりです。ここでは、接続詞だけでなく、一部の副詞も含めて「接続語」として紹介しています。

分類働き用例
時間の流れ順説
そして、それで、それから、したがって、その結果、etc
逆説
しかし、ところが、それでも、それなのに、けれども、etc
抽象度具体化
たとえば、例を挙げるなら、etc
一般化
つまり、いわゆる、要するに、結局、言い換えれば、etc
対比
あるいは、一方、それとも、もしくは、または、etc
未来・先のこと仮定
もしたら、たとえても(でも)ならば、etc
目的
〜(する)ために、〜(する)ように、etc
問題を論ずる理由
なぜなら、というのは、なぜかというと、etc
結論
だから、したがって、それゆえ、ゆえに、etc
つながりを作る追加
また、さらに、しかも、かつ、そして、そのうえ、ちなみに、なお、それから、ならびに、ただし etc
転換
さて、それでは、ところで、はじめに、まず、etc

※タップして横スクロールで全部見れます

それでは、これら接続語の働きと用例について、もう少し詳しく紹介します。

「時間の流れ」を表す接続語

前後の出来事をつなぐ接続語には「順接」と「逆接」があります。

順接

順接は、前後の文が「順当」な流れになっているときに使う接続語です。

  • 接続語なし:美味しそうな定食屋を見つけた。昼休みに焼き魚定食を食べに行った。
  • 接続語あり:美味しそうな定食屋を見つけた。そして、昼休みに焼き魚定食を食べに行った。

    代表的な順接の接続語には「そして、それで、それから、したがって、その結果」などがあります。

    「そして」と「それから」の使い分け
    • 事柄を追加することに焦点を当てるときは「そして」
    • 時間的な順序を明確にしたいときは「それから」

    逆接

    逆接は、前後の文が順当につながっていかない(逆の内容になっている)場合に使う接続語です。

    • 接続語なし:毎年夏休みになるとハワイに行っている。今年の夏はコロナが流行したので行けない。
    • 接続語なし:毎年夏休みになるとハワイに行っている。しかし、今年の夏はコロナが流行したので行けない。

      代表的な順接の接続語には「しかし、ところが、それでも、それなのに、けれども」などがあります。

      逆接に使う接続語を削ってしまうと「流れが悪くなる」ので、推敲するときに残しておくのが一般的です。

      「抽象度」を表す接続語

      前後で抽象度を変えるときの接続語には「具体化」と「一般化」と「対比」があります。

      具体化

      具体化は、抽象的な表現をしたあとで、その内容を「具体的」に説明するときに使う接続語です。

      • 接続語なし:わたしはスポーツを見るのが趣味です。高校野球、高校サッカーなど、青春を感じさせるスポーツがとくに好きです。
      • 接続語ありわたしはスポーツを見るのが趣味です。たとえば、高校野球、高校サッカーなど、青春を感じさせるスポーツがとくに好きです。

      代表的な順接の接続語には「たとえば、例を挙げるなら」などがあります。

      一般化

      一般化は、いくつか具体的な内容を示したあとで、それらを「まとめる」ときに使う接続語です。

      • 接続語なし:最近、食生活を変えたり、ウォーキングを始めたりしています。ダイエットに取り組んでいるということです。
      • 接続語あり:最近、食生活を変えたり、ウォーキングを始めたりしています。つまり、ダイエットに取り組んでいるということです。

      代表的な順接の接続語には「つまり、いわゆる、要するに、結局、言い換えれば」などがあります。

      対比

      対比は、前後の文で「比較(並列関係での比較)」をしたいときに使う接続語です。

      • 接続語なし:今日は暑くなるので半袖で出かけよう。明日は寒くなりそうなので長袖が必要になる。
      • 接続語あり:今日は暑くなるので半袖で出かけよう。一方、明日は寒くなりそうなので長袖が必要になる。

      代表的な順接の接続語には「あるいは、一方、それとも、もしくは、または」などがあります。

      「未来・先のこと」を考える接続語

      未来や先のことに触れるときの接続語には「仮定」と「目的」があります。

      仮定

      仮定は、未来のこと、未定のこと、不確かなこと、について「仮説立て」したいときに使う接続語です。

      • 接続語なし:いま腕時計を買おうか迷っています。お勧めの腕時計を教えてください。
      • 接続語あり:いま腕時計を買おうか迷っています。もし、お勧めの腕時計がありましたら、教えてください。

      代表的な順接の接続語には「もしたら、たとえても(でも)ならば」などがあります。

      目的

      目的は、意思を持って実行するときに使う接続語です。

      • 接続語なし:とりあえず田舎から上京してきた。
      • 接続語あり:アイドルになるために、田舎から上京してきた。

      代表的な順接の接続語には「〜(する)ために、〜(する)ように」などがあります。

      「問題を論ずる」ときに使う接続語

      前文で触れた問題について、次の文で論ずるときに使う接続語には「理由」と「結論」があります。

      理由

      理由は、前文の内容について「理由づけ」するときに使う接続語です。

      • 接続語なし:今週は残業が多くなりそうだ。新しいプロジェクトはまだ始まったばかり。
      • 接続語あり:今週は残業が多くなりそうだ。なぜなら、新しいプロジェクトが始まったばかりだから。

        代表的な順接の接続語には「なぜなら、というのは、なぜかというと」などがあります。

        結論

        結論は、前文の内容について「結論づけ」するときに使う接続語です。

        • 接続語なし:初めての一人暮らしはホームシックになりやすい。猫や犬などを飼う人も多いです。
        • 接続語あり:初めての一人暮らしはホームシックになりやすい。だから、猫や犬などを飼う人も多いです。

        代表的な順接の接続語には「だから、したがって、それゆえ、ゆえに」などがあります。

        「つながりを作る」ときに使う接続語

        前後の文でつながりを作りたいときに使う接続語には「追加」と「転換」があります。

        追加

        追加は、前文の内容に「話題を追加」するときに使う接続語です。

        • 接続語なし:子供の影響でポケモンに詳しくなりました。レゴブロックも趣味になりました。
        • 接続語あり:子供の影響でポケモンに詳しくなりました。また、レゴブロックも趣味になりました。

        代表的な順接の接続語には「また、さらに、しかも、かつ、そして、そのうえ、ちなみに、なお、それから、ならびに」などがあります。

        「また」と「そして」の使い分け
        • 時間的に関連しない事柄を追加したいとき「また」
        • 時間的な関連がある事柄を追加したいとき「そして」

        転換

        追加は、前文の内容から「話題を切り替える」ときに使う接続語です。

        • 接続詞なし:はじめまして!北海道出身の〇〇です。公演の本題である「AIライティングの未来」について話します。
        • 接続詞あり:はじめまして!北海道出身の〇〇です。それでは、公演の本題である「AIライティングの未来」について話します。

        代表的な順接の接続語には「さて、それでは、ところで、はじめに、まず」などがあります。

        「しかし」を使い分けるコツ

        しかし」という接続語は、一般的にもよく使われるものの1つです。

        ところが、誤った使い方や、あいまいな使い方をしてしまうと、かえって読者に誤解を与えやすいので注意しましょう。

        前文と後文が反対の内容であったとしても、以下のときは「しかし」は使いません。

        • 前文の内容を「限定/制限」するとき
        • 前文と後文で「比較/対照」するとき

        「しかし」を正しく使うために、以下の例を参考にしてください。

        逆接

        前文から予想される内容とは「反対」のことを書くときに、逆接の「しかし」がよく使われます。

        明日から連休が始まる。しかし、休日出勤になってしまった。

        連休であれば会社も休みだと予想できますが、それに反して出勤になったので「しかし」で問題ありません。

        限定・制限

        前文の内容について限定あるいは制限をして、さらに条件を加えるときは注意が必要です。

        以下の例文では「しかし」を入れてしまいがちですが、誤った使い方になります。

        (誤)この場所には駐車しても構いません。しかし、8〜16時は駐車禁止です。

        (正)この場所には駐車しても構いません。ただし、8〜16時は駐車禁止です。

        この場合、前文の「駐車しても良い」という前提に対して、駐車できるのは「8〜16時」という制限つき条件を追加しています

        「しかし」ではなく「ただし」を使うと良いでしょう。

        もしくは、接続助詞の「が」使って、1つの文にまとめてしまう方法もあります。

        この場所には駐車しても構いません、8〜16時は駐車禁止です。

        比較・対照

        二つのモノやコトを比較するときにも、接続語の使い方に注意が必要です。

        以下の例文でも「しかし」を使いたくなりますが、誤った使い方になるので気をつけましょう。

        (誤)駅前にある洋食屋のカレーは美味しい。しかし、チェーン店のカレーは美味しくない。

        (正)駅前にある洋食屋のカレーは美味しい。それに比べて、チェーン店のカレーは美味しくない。

        この場合は、前文と後文に「カレー」という共通点があり、それを比較しています。

        「しかし」ではなく「それに対して」とか「それに比べて」を使うと良いでしょう。

        もしくは、接続助詞の「けれども」使って、1つの文にまとめてしまう方法もあります。

        駅前にある洋食屋のカレーは美味しいけれども、チェーン店のカレーは美味しくない。

        接続語を上手く使うための練習

        接続語を使って文章を書くときのポイントは、接続語の使い過ぎを意識せず「思ったまま」にまずは書くことです。

        次の文が思い浮かばないとき、接続詞を置くだけでスムーズに筆が進むこともあります。

        文章を下書きする段階では、接続語のデメリットは意識せず多用してください。推敲するときに不必要な接続語を削ってしまえば問題ありません。

        接続語の使い方が上手くなる方法
        • 下書きの段階では、接続語を多用する
        • 推敲する段階で、不必要な接続語を削る
        • 接続語の正しい使い方を覚える

        とくに「順接」と「逆接」の接続語はよく使うので、正しい使い方を覚えてください。

        また「順接」は不必要なケースが多いですが、逆接の接続語は削ってしまうと意味が通じにくくなるため注意しましょう。

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