出力の精度を上げる
ChatGPT、Claude3などの対話型AIは、質問に対して「確率的に続きそうな言葉」を並べて文章を作っているため、もっともらしい無難な回答が出力される傾向があります。
そして、100%同じ回答が出力されるとも限りません。同じ質問をしても、その都度「回答が異なる」ということです。
AIを記事制作に活用するには、このような「回答の精度のばらつき」は致命的であるため、以下の方法を取り入れると良いでしょう。
- プロンプトで条件指定をする
- 複数のタブを開いて指示をする
それでは、これらの方法について解説していきます。
プロンプトで条件指定をする
生成AIを使って記事を作成するときは、事前に「プロンプト(指示)」を準備しておくと便利です。
また、プロンプトでは以下のような条件指定をすることで、出力される内容のばらつきを抑えることができます。
- 立場や役割
- 目的
- 文字数
- トンマナ
- 触れて欲しいこと
- 触れてはいけないこと
- 出力の見本 etc
たとえば、SEO記事を書くときのプロンプトを、一例として以下に挙げました。
【プロンプト(例)】
あなたはプロのWEBライターです。
これからSEO記事を書きます。
「見込み顧客_増やし方」というキーワードで検索したときに、検索結果で上位表示される記事を書いてください。#指示内容
・日本語の全角で1,500字
・初心者にも分かりやすい表現
・可能な限り「ですます」口調
・ほとんどのサイトで扱われていない情報も取り上げる
・最新の情報も取り上げる
・参考にしたページがあれば明示する#触れて欲しい点
・各項目について購買意欲との関係にも触れる#触れないで欲しい点
・倫理や道徳的に問題がある手法
・法律に違反するであろう手法
プロンプトの条件指定については、記事の目的、記事の内容などによって臨機応変に考えると良いでしょう。
予想したような回答が得られなかったときは、プロンプトの内容を変更して再指示をしてください。
ChatGPTでSEO記事を書くときのポイントは、いかに「プロンプトの条件指定」を細かく設定するかです。
複数のタブを開いて指示をする
先ほども触れましたが、ChatGPTで開いた別々のチャットへ全く同じ指示や質問をしても、回答にはバラツキがあります。
プロンプトを忠実に守るときもあれば、指示が守れないこともあり、正直なところ「開いたチャットの運次第」という感も否めません。
せっかくプロンプトを作っても、それに従ってくれなければ本末転倒です。そこで、以下の対策をしましょう。
- 複数のタブでChatGPTを開く(3〜5つ)
- 各タブのChatGPTに同じ指示や質問を入力
- 回答を見比べて指示に従っているものを選ぶ
出力内容が意に沿わないものであったり、指示を守れていなかったりしたら、そのタブはすぐに閉じましょう。
指示に対して忠実に回答をしてくれるものだけを残し、その後の作業を続けます。
これら一連の作業については、こちらの動画でも実演しています。よければ参考にしてください。